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09月14日-04号

  • "救急医療"(/)
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  1. 新宮市議会 2017-09-14
    09月14日-04号


    取得元: 新宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-03-29
    平成29年  9月 定例会          平成29年9月新宮市議会定例会会議録             第4日(平成29年9月14日)---------------------------------------議員定数17名、現在員17名、出席議員17名、氏名は次のとおり。                             1番  北村奈七海君                             2番  並河哲次君                             3番  杉原弘規君                             4番  大石元則君                             5番  松畑 玄君                             6番  前田賢一君                             7番  福田 讓君                             8番  辻本 宏君                             9番  榎本鉄也君                            10番  久保智敬君                            11番  濱田雅美君                            12番  上田勝之君                            13番  東原伸也君                            14番  田花 操君                            15番  松本光生君                            16番  屋敷満雄君                            17番  大西 強君---------------------------------------欠席議員 なし。---------------------------------------議事日程 平成29年9月14日 午前10時開議 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(8)から---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(8)から(10)まで---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者               市長               田岡実千年君               副市長              亀井寿一郎君               企画政策部               部長               向井雅男君               企画調整課長           新谷嘉敏君               商工観光課長           畑尻賢三君               総務部               部長               小谷 充君               参事(防災及び危機管理担当)   西 利行君               総務課長             尾崎正幸君               財政課長             小林広樹君               市民生活部               部長               岡 雅弘君               生活環境課長           岩崎誠剛君               健康福祉部               部長兼福祉事務所長        畑尻英雄君               健康長寿課長           河邉弘ミ子君               建設農林部               部長               田坂 豊君               都市建設課長           宇井俊治君               熊野川行政局               局長               名古一志君               医療センター               事務長              中前 偉君               庶務課長             佐藤尚久君               医療業務課長           山下泰司君               水道事業所               所長               坪井辰実君               消防本部               消防長              海野裕二君               教育委員会               教育長              楠本秀一君               教育部               部長               片山道弘君               次長兼教育総務課長        北畑直子君---------------------------------------本会議の事務局職員               局長               久保欽作               次長兼庶務係長          岸谷輝実               庶務係主事            中尾 愛               議事調査係長           岡崎友哉               議事調査係主事          大居佑介             第4日(平成29年9月14日)--------------------------------------- △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(屋敷満雄君)  おはようございます。 ただいまの出席議員は17名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配付いたしたとおりであります。御了承願います。--------------------------------------- △日程1 一般質問 ○議長(屋敷満雄君)  日程に入ります。 日程1、一般質問を行います。 別冊、一般質問通告表の番号8番から順次発言を許可いたします。--------------------------------------- △辻本宏君 ○議長(屋敷満雄君)  8番、辻本議員。 ◆8番(辻本宏君) (質問席) 皆さん、おはようございます。 この新たな議場で新たな演台でやるのは初めてでございます。よろしくお願いします。 通告いたしております、まず、新宮医療圏でのこれからの市立医療センターのあり方について尋ねたいと思います。 まず、①で紀南地域の中核病院としての救急医療これは何度も何度もしつこく申しわけないんですが、救急医療体制のことは一刻を争う命にかかわることでありまして、新宮市民だけじゃなく、周辺の町村の首長、議員や住民の人たちからも強い声が上がっております。それだけ医療センターが頼られているんですよ。 昨年3月の一般質問では、医療センターが受け入れる救急患者の比率は以前から市内と市外、大体半分半分と。田岡市長は周辺市町村に応分の負担を求めていくのも一つの考えであるというふうに答えられました。9月には、和歌山県ではなく、三重県南牟婁郡、奈良県十津川村からも救急患者が運ばれてくるので、応分の負担は難しい問題があると。それに対して私は、それは実態であるが、まずは東牟婁郡町村から応分の負担をしてもらうように働きかけてはとの問いに対して、引き続き研究していきたいという回答でありました。 その後、ことし3月では、救急医療のことで周辺町村と話し合いをしたことがあるかということに対して、話し合いはしたことがないと。そこで、また救急医療体制を強化、充実、パワーアップさせるのに救急専門医の採用のことを尋ねさせてもらいました。そのとき、市長は、周辺町村に支援をお願いするにはそういった新しい取り組みが大変大きなきっかけとなるというふうなお答えをいただきました。そうして、救急専門医が採用された。これは進歩であり、大変評価すべきことであると思います。 そこで、市長は今後、これをきっかけに周辺市町村救急医療体制の応分の負担について話し合われるのか。市長選も控えておりますが、今の現職市長としてお考えはいかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  以前、お答えさせていただきましたように、医療センターにおいて、近い将来、高度救急医療の体制を確立すべきだというふうに思っておりまして、そのきっかけでそういったことも御提案できるのかというふうに思っております。 ◆8番(辻本宏君)  これは先々の高度救急医療の話なんでしょうけれども、私自身の考えとしては、もう今現実に救急医療体制というのは大変なわけですから、やはりそれも一つの題材とはなるでしょうけれども、今すぐ手当てする必要があると思いますよ。その点、再度、どうですか。 ◎市長(田岡実千年君)  那智勝浦町にも救急の病院がありますし、串本町にも救急の病院があります。そういったところから負担をお願いするというのは、現時点ではなかなか難しいなというふうに考えております。 ◆8番(辻本宏君)  なかなか市長の考えはかたくなでわかっていただけないかなというふうな気はするんですけれども、とにかく現実はくしもと町立病院那智勝浦町立温泉病院もありますよ。ありますけれども、新宮市立医療センターと、これは失礼な話ですけれども、レベルが違うわけですから。那智勝浦町の病院もこれからさま変わりしていくでしょう、リハビリのほうに、救急じゃなくて。急性期医療というのを薄くしていくわけですから。なおかつ、病院がない町村もあるわけですからね。そういうことも配慮して、やはり前向きに取り組んでいくべきではないかなと思います。とにかく、医療センター救急医療は頼られていますよ。その点、よろしくお願いいたします。 今回、救急専門の先生が来られたわけですけれども、これはどのような方法でどちらから招聘されたのか、ずっと長くいてもらえますでしょうかね。また、将来もこのまま1人だけなんでしょうか。その点、いかがですか。 ◎医療センター庶務課長佐藤尚久君)  救急科専門医であります鮫島先生につきましては、ことし5月に救急部長として採用発令をされました。中井院長を初め、先生方や医療スタッフとともに前向き、積極的に新宮市民に限らず、広域の救急患者対応に日々奮闘していただいているところでございます。 鮫島救急部長につきましては、当院に赴任する前は、長崎県の国保平戸市民病院で勤務しておりました。鮫島先生が当院を選んだ経緯につきましては、医療センターのホームページを見まして興味を持たれたのがきっかけでありまして、その後、中井院長とメールや電話でやりとりを重ねられ、さらには昨年11月とことし2月に医療センターのほうを訪ねてこられまして、当院及び当地域のことを気に入って、新宮市での勤務を決断されたということであったと思います。 救急医療に豊富な経験をお持ちの鮫島部長にはぜひとも長く医療センターで勤めていただきたいと考えておりますし、鮫島先生御自身もそのつもりで新宮市に来たというふうに言ってくれております。 なお、医療センターでは、近い将来、救急科専門医の取得を目指す医師の研修施設になることも予定しておりまして、そうなりますと専ら救急医療を担う医師が当院に来て研さんを積んでくれることになるというふうに考えております。 ◆8番(辻本宏君)  今の救急医療の昼夜、休日は何人体制でされていますでしょうか。 ◎医療センター医療業務課長山下泰司君)  今、鮫島救急部長がおります平日の昼間につきましては、救急部長と看護師が1人から2人の体制になっております。ですが、救急が重なり、専門的な治療が必要であると判断しましたら、各科の医師を呼んで対応をいたしております。また、看護師につきましては、必要に応じまして、他の外来看護師から応援を呼べるように体制を整えております。 さらに、夜間や休日におきましては、内科系と外科系の医師が1人ずつと、あと看護師2人の体制で対応しております。 なお、ことしの4月からは、小児科医につきましても、日曜日の朝から月曜日の朝まで当直勤務をして救急の対応をいたしております。 ◆8番(辻本宏君)  本当に先ほども申し上げましたけれども、救急専門医の先生が来てくれたというのは大助かりですよね。この救急専門医の先生というのは、前にも申し上げたんですけれども、何かというと、要するにまずは救急で入ってこられて、自分が診られて、これは何の科が適切かというふうな形で分配してくれるんですよね。だから、そこら辺は非常に適切な治療が今後できるんじゃないかなというふうに期待はしております。 次に、救急医療に携わる医師、看護師一人一人が過重な負担になっていないかというところなんですけれども、どうですか、この点。かなり救急は忙しいですよね。 ◎医療センター庶務課長佐藤尚久君)  救急医療に限らず、医師や看護師を初め医療スタッフは、目の前の患者一人一人に質の高い医療を提供するという使命感を持って、日々尽力してくれているというふうに認識いたしております。 また、救急部門を含めまして、職員につきましては過重な労働にならないような勤務体制にいたしているところでございます。 ◆8番(辻本宏君)  次に、紀南地域の中核病院として頼ってくる救急患者、これもかなり、昨年、おととしでは7,000人弱あったんかな。市内初め、市外から、大体これは数が半分半分ですよね。これ、今の救急体制で完全に受け入れることができていますでしょうか。そして、改革プランには3年後の救急患者受け入れ件数の目標は今よりも1,800件も多い、8,500件とありますね。現在の救急体制では到底おぼつかないんじゃないかなと思われるんですけれども、今後、救急専門医、看護師の配置を考えていかなければいけないと思います。 そこで、増員する計画でこういうふうな数値を上げているのか、また費用もかさんでくると思いますよ。市単独では難しいでしょう。今後、そういった救急体制というのをどういうふうにしていくんでしょうか。どうですか。 ◎医療センター事務長(中前偉君)  医療センター救急体制につきましては、新宮市、東牟婁郡のみならず、三重県や奈良県の患者も受け入れております。超高齢化が進む中で、今後も当院の救急部門が担う役割は大きいものと考えております。 また、地域の中核病院としまして、救急医療に関しましては、改革プランでも、周辺市町村の費用負担を含めて検討していくというふうに書かせていただいております。 また、救急医療の強化や充実という意味では、高度急性期医療機能を備えた病床につきましても研究を進めてまいりたいというふうに考えておりまして、整備費用の支援を和歌山県に対して要請しているところでございます。
    ◆8番(辻本宏君)  高度救急医療機能を備えた病床というふうなことを掲げていますけれども、これは先の話でして、私自身は今の話をしているわけで、いかんせん、その点、十分御理解いただきたいと思います。 救急のことについて再度触れますと、1日当たり平均して20人の救急がおるんですよね。ほんで、これ半分として10人、10人。10人が市内、数だけで見るとね。10人が市外ということになりますから、これはかなり手厚くしていかないといけないんじゃないかなと思うんですけれども、その点よろしくお願いいたします。 次に、病院をより一層安定・維持していくための経営形態の見直し。 これは私も何度も前々から申し上げているんですけれども、大きく言って、病院事業会計というのはいわゆる採算性と、質の高い医療サービスの提供というのはこれ二つ、両輪でありますよね。皆さんもこれはよくわかっていることですが、少子高齢化、人口が減っていく。医療の市場も小さくなっていく。これは患者も少なくなっていきますよね、もちろん。ほんで、ここ何年かの間に、私自身も何回も申し上げましたけれども、外来患者7,000人、入院患者が4,000人も減っているという話をさせてもらいました。 ところが、医療センターの今回の、平成28年4月ですか、つくられた改革プランを見て、改めて驚きましたよ。ここでは過去10年間で、外来患者が3万8,000人、10年前と比べますと、今と、ほんで入院患者が1万5,000人、合計で5万3,000人も減っていますよね。ほんで、この減りの要因は何かと。少子高齢化だけの影響でこれだけ減ったのでしょうか。この点、医療センター部局はどういうふうに捉えていますか。 ◎医療センター医療業務課長山下泰司君)  今、議員おっしゃられましたように、当地域におきましては過疎化、高齢化が進んでおります。人口減が著しい地域となっております。その影響がかなり大きいと思いますが、そのほかに、医師の退職に伴いまして、後任医師の不補充等により医師数が減少したことや、あと、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科の常勤医が不在となっております。それで手術等が行えなくなったため、他の医療圏へ患者が流出していることなどもございまして、患者減少の要因ではないかと考えております。 ◆8番(辻本宏君)  科がないんですよね、早い話。眼科、耳鼻咽喉科、これは前からないですよね。かといって、紀南の中核病院、中枢の病院ですよと上げている。これはこのままでいいのかと。ずっとこのまま続いていっていいんですかね。というのは、医療市場、患者も減ってくるわけですよ。それを維持しないといけない。そのためには総合病院でありますから、全部の科を配置しないといけないでしょう。それは今までの医師の確保の方法では追いついていかないと思いますよ。その点、市長初め、医療センター部局の皆さんも力してほしいところでありますね。よろしくお願いします。 今回、平成28年度の病院事業の決算審査がありますね。平成28年、直近の収支損益はどうでしょうか、病院の。 ◎医療センター庶務課長佐藤尚久君)  平成28年度の決算では、収益から費用を引いた収支差し引きで6,600万円余りの赤字という結果でございました。 ◆8番(辻本宏君)  昨年度よりは少なくなっているんですね。3分の1近く赤字が減っていると。これは医療センターのいろいろな御努力なんでしょうけれども。六千幾らの赤字ですから、先ほど救急医療体制のことについても申し上げたんですけれども、赤字の端的な数字だけを見まして、こういう救急医療体制の強化、充実、パワーアップ、周辺の町村から負担してもらえば、この赤字も減って少しは解消できるんではないでしょうかね。その点、いかがですか。 ◎医療センター医療業務課長山下泰司君)  今、議員おっしゃられましたとおり、そういうことになろうかと思います。 ◆8番(辻本宏君)  そうでしょう。急がないといけないですよね。 ことしの平成29年度の病院会計の決算は、見込み、いかがですか。病院会計の決算、ことしの見込みですね、どうですか。 ◎医療センター庶務課長佐藤尚久君)  今年度、平成29年度の病院事業会計決算見込みでございますが、せめて上半期の収益や費用の数字を見ませんと、なかなか見込みも立ちにくいところではございますけれども、7月までの収益の状況でありますとか、また、先月までの患者数の状況などから推測しますと、今年度につきましては昨年度並みの決算になるのかなというふうに考えております。 ◆8番(辻本宏君)  ずっと幾らかの赤字は続いていくでしょうね。なおかつ、自治体病院というのは、これは絶対に黒字にはなることはないでしょう、これから。私個人の調査研究ではそういうふうな感じで思っています。それはなぜかというと、不採算部門も抱えているわけですからね。それはやむを得ない。それは地域の医療、行政サービスでしょう。ただ、この赤字をできるだけ小さくしていかないといけない。前みたいに何億円、1億円、2億円もそれが累積していくと大変なことになっていきますから、その点、よろしくお願いいたします。 次に、現在と8年後の、8年後というのは団塊の世代が75歳を迎え、日本の人口の20%が後期高齢者となる2025年であります。これで新宮医療圏域での1日当たりの患者数、医療需要、必要な病床数はどのぐらいになりますか。 ◎医療センター医療業務課長山下泰司君)  平成28年5月に策定されました和歌山県の地域医療構想によりますと、2025年、平成37年ですが、新宮医療圏における医療需要必要病床数につきましては、ちょっと細かい数字になりますけれども、高度急性期機能におきましては、医療需要が1日当たり33人、必要病床数が44床となっております。次に、急性期機能におきましては、医療需要が1日当たり136人、必要病床数が174床となっております。続きまして、回復期機能におきましては、医療需要が1日当たり191人、必要病床数が212床となっております。最後に、慢性期機能におきましては、医療需要が1日当たり142人、必要病床数が154床というふうになっております。 これを2015年、平成27年の新宮医療圏における病床数と比較いたしますと、高度急性期機能で44床が不足しております。急性期機能で385床が過剰ということになっております。回復期機能におきましては148床が不足しております。慢性期機能におきましては243床が過剰ということになっております。 ◆8番(辻本宏君)  それ、今、山下医療業務課長にお答えいただいた数値では、端的に言って、急性期病院、ここらの新宮圏域で医療センター一つが必要なくなるということですよ。そうでしょう、その病床数で見ると。これはだから、和歌山県の地域医療構想、構想ですよ、一応計画にも入っているけれども、平成28年、去年の6月に作成されたものですね。これを見ると、現在、1,043の病床があるわけです。1,043の内訳というのは串本有田病院、ほんで、くしもと町立病院、潮岬病院、新宮市立医療センター、新宮病院、那智勝浦町立温泉病院日比記念病院。これはだから、急性期病院慢性期病院、いろいろありますよ。その中で市立、町立、公立の病院が三つあるわけですね。この三つの病院を合わせて、どこかでとり合いしないといけないわけですよ、医療需要が減ってくるからということでしょう。平成28年に、端的に見て、医療需要というのが500人ちょっと、患者が500人になるんじゃないかと。それに対する見合った病床数、これは急性期病院回復期病院慢性期病院というのは別として、半分、500ちょっと。これは大変な危機ですよ、病院存続のね。 だから、医療センター中核病院なわけですから、中核病院やら拠点病院やと拳を掲げているわけですから、だから、それを存続、維持させるためにかなりの努力をしていかないともたないですよね。その点、よろしくお願いいたします。 これらの、今申し上げた社会情勢で、総務省の病院改革プラン、これは今、医療センター事務局内部でも手がけているでしょう。厚生労働省を通して、和歌山県の各地域ごとの今言った病床数をもとにした地域医療ビジョンの2本立てて迫ってきているわけですね、上の国、県の行政から。地域の地方自治体病院が迫られているわけですよ。新宮市の医療センターのみならず、今のままで各地の急性期病院の維持、存続というのが難しくなってくる。 7月に講演会がありまして、私も伺いました。これは屋敷議長も行かれたんですね。佐藤庶務課長も行っていたかな。大体、方向がわかるでしょう、この話を聞きますと。国の医療・介護政策の方向性というのは、医療費もかなり抑制したい、介護費もかなり抑制したい、この方向しかないわけですよね。なぜなら、国が枯渇してきているといったら言い過ぎになるかわからんですけれども、その面の財政というのはかなり厳しくなってきていますよね。それがゆえに、どんどん医療費も上げてくる。毎年毎年変わっていますでしょう。介護費もこれ同じでしょう。介護費もどんどん上げてくる。受益者負担になってくるわけですよね。その方向で持ってきている。我々が大変だということになりますよね。 だから、地方自治体がどうのこうのといっても、国に要望するしかないんでしょうけれども、こんな方向からして、医療センターの考えというのはどういうふうに捉えていますか。一言で言って地域包括ケアシステムということなんでしょうけれども、これも入り組んで複雑で、私もわかりかねているんですけれども、その点、いかがですか。 ◎医療センター医療業務課長山下泰司君)  2年に一度なんですが、診療報酬の改定が行われております。次回は平成30年度の改定になります。そこにおきましても、今、在宅医療、訪問看護、あと地域連携、これを推進していく方向で改定が行われるのではないかと思慮しております。 医療センターにおきましては、平成27年度から在宅医療連携拠点事業、あと在宅サポートセンター事業等によりまして、地域の開業医との連携を強化して、患者が安心して在宅での療養を行える体制づくりの構築を目指しているところでございます。これらの取り組みによりまして、新宮市が構築を今進めております地域包括ケアシステム、これの一翼を担いまして、当院に求められる役割を果たしていきたいと思っております。 ◆8番(辻本宏君)  地域包括ケアシステムという言葉が基軸になるんでしょうね、今の。これを考えていると、先ほど言ったように、在宅医療、在宅看護、在宅介護の方向ですから、病院は必要なくなるということですよ。なおかつ、その上、医療需要、患者さんが少なくなってくる。これは少子高齢化の現象でしょう。だから、医療センターもよっぽど心して取り組んでいかないと、本当に何度も言いますけれども、存続が危うくなってくるというふうな思いです。 そこで、ここに至って、どなたが医療センターの経営形態の見直しについて提案したのは別としまして、近い将来、地方公営企業法の全部適用、地方独立行政法人化、指定管理者制度の導入、民間譲渡、これのいずれかを選択しないといけないでしょう。避けては通れない道ではないかなと、私自身は強く感じております。 何度も申し上げますけれども、この辺で思い切って抜本的に形態を変えて、体質改善するための準備をしていかなければいけないのではないでしょうか。新宮市の一般会計からの繰り入れも今までどおりでは続けられなくなってくると思いますし、いかがでしょうか。 ◎医療センター事務長(中前偉君)  国の法制度におきましても、地方公営企業の経費への一般会計の負担が定められておりまして、この制度が変わらない限り、一般会計からの繰り出しは続けていただけるものというふうに考えております。改革プランにもその説明をさせていただいております。 経営形態につきましては、改革プランにおきまして、全適、独法、一組のこの三つを並列的にのせております。今後、経営形態を見直すことにした場合の有力な選択肢としておりまして、これに現在の経営形態を含めた形で研究を進めていく予定ということになっております。現在のところ、ニュートラルというふうな考え方でございます。 ◆8番(辻本宏君)  今のところ、どちらにするかわからないということですね。それはいろいろ戸惑いもあるでしょう。ただ、一般会計のことで、一般会計のほうから繰り入れてもらっているんですけれども、これも大体年間5億円前後ですよね。5億円前後のうち、医療センターの建設費の起債が半分、その半分が運営費。これは昔、今は亡き木村議員がよく言われていたと思うんですけれども、記憶しているんですけれども、病床数に合わせて交付税来ているんやろうというて。当局はそんなことでないですというふうな回答でしたけれども。これは実際にどちらかというのまで問えませんけれども、とにかく、建設債を除いたやつというのは圧縮していかざるを得んと思いますよ。というのは、どんどん税収減っていっているわけですから。その点も心してかかってほしいですね。 病院の質問の最後になるんですけれども、今までの医療センターの経営形態のことをやる一つの方法として、地元で開業している医師、経済界の人たち、専門家を交えた、経営形態の見直しも含めた意見を聞く場を設けてはどうでしょうかね。早い話、病院事業運営の審議会、第三者の機関をつくってみてはという提案なんですけれども、これは全国的にも多くできていますし、今ここの地域の医療センターにとっても非常に必要性が高いと思いますよ。その点、いかがですか。 ◎医療センター事務長(中前偉君)  医療センターでは、今年度から改革プランに沿った取り組みをスタートしております。また、その実施条件につきましては、毎年度、市の監査委員による点検評価を受けるということになっておりまして、その後、教育民生委員会にも報告するというふうに改革プランのほうにも記載されております。 全国的には病院のあり方を検討する組織を立ち上げているケースもあるようですが、まずは改革プランに沿った取り組みを進めまして、その中で必要に応じて、御提案のような組織についても考えていきたいと思います。 ◆8番(辻本宏君)  私が思っているのは、確かに改革プランを部局内で進める方法もあるでしょう。だけど、やはり改革プランも含めて、外部の意見を聞いてはどうかというふうに思っているわけですよ。そこら辺、市長初め、事務長、庶務課長、業務課長も気にとめて進めていただきたいと思います。病院の件については以上です。 次の項目で、2番目の田岡市政についてに入ります。 これ、将来人口の維持対策ということなんですけれども、新宮市の人口もおととし、3万人以下になってしまいました。これから先、10年にわたり、新宮市をどうしていくか。新宮市にとっては最も重要な基礎となるもの、第2次新宮市総合計画。これまで2008年から2017年、10年間にわたり、前任の佐藤市長が手がけ、その後、田岡市長が受け継いでいる。この中には熊野川町、新宮市と合併をもとにした学校の再編、市街地再生の大きなプロジェクトというのが盛り込まれています。 そこで、このビッグプロジェクト以外に、10年の間でどれだけ計画を実行することができたのか。達成率、実行率というのはどんなものでしょうか。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  第2次総合計画の策定に当たりまして、第1次新宮市総合計画の総括作業を実施いたしました。総括におきましては、様式上、申しわけございませんが、数値化しにくい部分もございまして、議員言われます達成率、実行率という形ではまとめてございませんが、各所管におきまして、施策単位でそれぞれの達成度ということで5段階評価をしてございます。 その結果、全86施策におきまして、約7割の施策が順調に進んでいるという結果が得られてございます。残りの3割につきまして、全くできていないということではございません。ほとんどの施策においては一定の進捗が得られたという結果が出てございます。平成23年には紀伊半島大水害によって、その影響を受けまして不十分なものもございますが、計画上で掲げた施策につきましては、おおむねその方向に向かって施策を進めてきたのではないかというふうに考えてございます。 ただ、今後、第2次総合計画に当たりましては、計画の達成度ということも重要なことではございますが、市民の皆様にいかに満足度が得られたかという視点に立って、第2次総合計画に向けた今後の施策を実効性のあるものになるよう、計画づくりをしていきたいというふうに考えてございます。 ◆8番(辻本宏君)  これは私の印象なんですけれども、2008年から2017年の新宮市総合計画、ここの新宮市のまちづくりの基礎となるものですね、前期、後期。前期は先ほども言いましたけれども、佐藤市長が少し手がけられて、その後を田岡市長が受け継いだと。 新谷企画調整課長のほうから、達成率、実行率は何割だというのを聞くのは難しいと思うんですけれども、先ほどの病院と絡めて申し上げますと、この後期の、田岡市長の顔写真も載っているわけですよ。田岡市政として特進プロジェクト、一番初めの挨拶は田岡市長の挨拶ですね、ごあいさつで、後期分。その中に、健全な医療センターの経営という項目があるわけです。これは市長も御存じですよね。 そこで、病院形態の検討、これは平成23年から平成26年までの期間、この4年間で終わるようになっています、この基本計画ではね。これはできていない。5年から6年ぐらいおくれているということでしょうね。なおかつ、今後どうなっていくかわからんということですから、これは年数にしたら未知数になってしまうということですね。 先ほど新谷課長からもお答えいただいた平成23年には紀伊半島の大水害があって、それは計画も狂うでしょう。だけど、私が示したやつは大きなことですよ。大きな事業ですよ、やらないといけない。こんなのも乗りおくれているという印象を受けますね。その点、よろしくお願いします。 新たに総合計画の基本構想の将来人口ということなんですけれども、第2次総合計画基本構想の中には、10年後の2027年には2万5,600人を上回るものとするというふうに、大きくでかく書かれていますね。将来人口という項目で2万5,600人、10年後、上回るものにするというふうに明記されています。 10年前につくった総合計画、これも同じように3万1,000人を上回るものとすると、将来人口、大きく書かれています。ところが、一昨年、2015年には人口2万9,486人になっている。今と比べると、2,000人近くも、上回るのではなく、下回る差が出てきていますね。これを担当行政が今の新宮市の状態をどういうふうに捉え、新たな総合計画をつくるのにどういうふうな考え、どういうふうな方針で臨んでいくのか、お聞かせいただきたいです。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  現総合計画におきましても、今年度で終了となります。議員御指摘のとおり、目標人口におきましては、当初の計画よりも大きく下回る結果となるような状況で進んでございます。 そうした教訓をもとに、今回も人口設定に当たりまして、審議会でいろんな厳しい意見をいただいてございます。ただ、そうした中で、2年前には人口ビジョンということで設定をさせていただいてございます。そうした中で、今回、地方創生のまち・ひと・しごと創生総合戦略の考えも総合計画の中に中核的な要素として盛り込む中で、やはり目指すべき方向としては、双方の計画が同じ方向に整合性をとるものでなければならないという考えの中で、民間の方からもいろいろ意見をいただく中では、自然に減少していくだけを見るのではなくて、やはりいろんな施策を講じて努力すべきところは努力して、少しそういった希望のある人口設定というところが妥当ではないかというようなことで意見も一致したところでございます。そういったところでは、2年前の人口ビジョンの減少幅にはなるんですけれども、その放物線上になる10年後の人口設定を2万5,600人というようなところがございまして、その数字を設定させていただいたというところでございます。 人口想定が甘いのではないかという御指摘かと思いますが、現在の人口形態を短期間に変えていくというのはなかなか難しいと感じております。ただ10年後におきましては、いろんな施策を講じる中で少しでも人口増となればそれはいいんですけれども、なかなか難しい状況だと思います。人口の減少幅を少しでも目に見えた形で人口減少の幅が少なくなったということが実感できるような形で進行管理をしっかりしていきたいというふうに考えております。 ◆8番(辻本宏君)  ただ、総合計画というのは10年間あるわけですからね。私の思いとしたら、10年間の間にできるだけ人を減らさないように頑張ってほしいという思いですね。というのは、2005年から2015年、人口の差、どれだけ減ったかというのは4,790人。結構大きいですよね、5,000人というのは。前回の長期総合計画でですよ。こういうなのも意識して取り組んでいただきたいなという思いです。 かかわることですけれども、きのう、大石議員には総合計画についてできるだけ実行できるものを盛り込んでやっていきたいとおっしゃっていましたしね。大きなプロジェクトもやった。また実行しようとしているのは文化複合施設、図書館ですね。かといいながら、今後、税収もそうそうふえてくるわけでもない。この先10年間で何をやるか。もっと絞り込んでコンパクトなものをつくっていく必要があるのではないかなというふうに思うんですけれども、これまでのように、総花的というのは失礼ですけれども、総花的にあれもこれもと上げられない状況、将来だと思いますよ。その点、よろしくお願いします。 次に、政策目標の一つにもあるんですけれども、安定して雇用を生み出すまち。これは人口を食いとめるための大きな柱の言葉であると思います。掲げる必要があると思いますけれども、これは主要として何を言いたいのかというと企業誘致のことだと思いますが、新宮市ではなかなか容易に簡単に誘いに乗って来てくれて、実現できるものではないですよね。これは担当部課の現場の職員の皆さんが日々懸命に努めていると思いますが、この点、身にしみてよくわかっていると思います。 そこで一方、ここ数年前から人口減少を食いとめるための策として、全国の市町村が専門の課やプロジェクト組織を設けて、人の誘致に力を注いで動いてきていますよ。一部、実例を挙げると、広島県の呉市、これはかなり前から、私も1回訪ねたことがあったように思いますけれども、住宅政策課をつくって取り組んでいます。ここは地域の宅建業者と連携して成果を上げている。山口県山口市は県庁所在地で人口20万人近い都市でもありますが、定住促進課を設けている。このほか、京都府綾部市でも定住促進課を置いて、定住・移住に関する総合窓口や情報発信など、具体的に言うと定住のプロモーションに関すること、U・I・Jターン、空き家バンクに関することなどを業務として取り組んでいます。ここは全国で定住実績3位という評価を受けていますね。地理的には少し違いますよ、京都府の綾部市とこことはね。お隣の田辺市でも、これは協議会組織を設けて臨んでいる。近くの奈良県川上村でも、2年前から、若手の職員を中心に定住促進課をつくって臨んでいますね。田辺市なんかは、これは総務省の報告ですけれども、30代、40代の転入超過になっていると。これは大げさな言い方したらですよ。それだけ実績上がってきているんですよ、田辺市は。 新宮市よりも人口のもっと多い市でもこういうふうに取り組みをされているわけです。市行政はこれらの動きを知っていますでしょうか。また、どう感じ取っているのか。この面から見て危機感は感じられないでしょうか。その点、いかがですか。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  人口減少は全国的な問題であります。そういったことで、全国各地で人口対策、また定住促進にさまざまな取り組みを実施しているということは承知してございます。また、人口が公共的にも、また民間レベルにおきましても、各方面へもたらす影響が非常に多岐にわたって、重要な要素を含んでいるということは承知してございます。 ◆8番(辻本宏君)  全国1,718の市町村があって、これは政令指定都市の大きな市や小さな市町村が存在しているわけです。この中で大きい、小さいに関係なく、人口の減少を防ぐため専門の課をつくり、若者はもとより、団塊の世代層を対象に人の誘致に力を入れる行政がふえてきているわけですよね。皆さん、十分実感しているとおり、新宮市は特に都市圏から遠く離れ、地理的には極めて不利なところにあります。また、ほかの市町村より何十倍も力を入れて取り組まないと、将来人口の維持はますます難しくなってくるのではないかというふうに思います。 今回つくる総合計画の将来人口の差、10年たったときは予想外に下回っているんじゃないかなと思いますよ、このままでいるとね。新宮市行政もこれらの市町村の取り組みを見て、目を向けるべきであると思いますけれども、この点、いかがでしょうか。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  2015年に実施されました国勢調査においても、初めて日本の人口が減少したということの状況が出ました。その中で、大阪の人口減少も初めてそれで見られたということも聞いております。あの大都市の東京でさえ、わずか8年後の2025年に減少に向かうということも言われております。当然、新宮市にとっても、全国の市町村にとっても人口減少をとめる、そういった形は難しい問題であるというふうには認識しております。 ただ、新宮市の状況から言いますと、自然減の推移についてはここ数年平均的な推移をしておりますが、社会減がかなり減少しているというところにあります。議員御指摘のとおり、その辺は定住促進であったり、雇用対策であったりというところをしっかり対策をとりながら、社会減を減少するということが必要なのではないかというふうに感じておりますので、議員各位、また市民には御協力をいただきながら、その辺頑張ってまいりたいというふうには思ってございます。 ◆8番(辻本宏君)  向井企画政策部長がおっしゃるとおり、全国的にはどこもかも人口が減っていくわけですよ。ただ私が言いたいのは、そういう社会状況の中でできるだけ歯どめをかけないといかんのと違うかと。今紹介させてもらったところは、これは全国にもかなりの件数の自治体が取り組んでいるん違うかな、定住促進課、専門の課、もしくは専門のプロジェクト。田辺市なんかは結構成果を上げていますよ、隣の。これは見習わないといけないと思いますよ。それをやらないのかということですよ。後々、それに重きを置いて取り組んでいただいたらと思います。よろしくお願いします。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  少し補足させていただきます。 実は、地方創生の取り組み、また総合計画の取り組みもあるんですけれども、人口問題を少し重く見まして、庁内の若手職員による研究会をまもなく、人口問題に特化した形で勉強、またはいろんな提案をしていただくべく、今、庁内でそういう動きもございます。議員御指摘のとおり、なかなか組織、機構的なところまでちょっと当課からは答弁を控えさせていただきますけれども、庁内的にはそういうプロジェクトの中で、今後、ちょっと中長期的になるかと思いますけれども、調査・研究を開始したいというふうに考えてございます。 ◆8番(辻本宏君)  それは早急にお願いしたいと思います。 私もこれら、遠い市町村ではないので、近いうち、どなたかと一緒に、大学のこれに詳しい先生、定住促進課を置いているところを訪ねてみたいと思います。 この項については以上です。 ○議長(屋敷満雄君)  質問中ですが、15分間程度休憩いたします。 △休憩 午前10時56分--------------------------------------- △再開 午前11時10分 ○議長(屋敷満雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 8番、辻本議員。 ◆8番(辻本宏君) (質問席) それでは引き続き、一般質問を続けさせてもらいます。 あと、聞きたいことがたくさんあるんで急ぎ急ぎ、残り33分ですね。急いで問いたいと思います。 次、行政改革という項目なんですけれども、ここは人件費のことを主に伺いたいと思います。 民間企業でも経常的な経費で多いのが人件費であります。それで、これをいかに抑えるかというのが大きな課題ですね、企業経営での。 そこで、新宮市の人件費ということなんですけれども、先日説明された普通会計の財政シミュレーション、人件費比率は10年後、その10年の間の上下はあるものの、ほぼ変わらない数値ですね。金額も平成28年度では25億円弱、10年後、平成39年には26億3,000万円、減ることなくふえていますね。 今回新たな総合計画の政策目標に健全かつ効率的な行財政運営というのを掲げています。経費削減の工夫と努力を継続するともあります。 今、新宮市の一般行政職の職員って何人ですか。 ◎総務課長(尾崎正幸君)  平成29年4月1日現在でございますが、242名でございます。 ◆8番(辻本宏君)  242名。これは、過去に立てられた職員の定員計画というのは、行政サイドでそれをもとにやっていると思うんですよ。その定員管理計画どおりなのかな、それ以下なんですか。 ◎総務課長(尾崎正幸君)  定員管理計画を策定させていただきまして、取り組んでいる項目でございます。旧熊野川町との合併以降、定年退職者の採用補充につきましては、その3分の2を採用補充するという方針を立てて現在も行ってございます。 したがいまして、現定員管理計画につきましても、平成31年4月1日採用までは3分の2補充として計画を立ててございまして、職員数の抑制を図っているところでございます。 ◆8番(辻本宏君)  抑制を図っていればいいんでしょうけれども、私受けているのでは、竹嶋元総務部長でしたか、何十年か前、定員管理計画、昔の話ですけれども、これ、熊野川町と新宮市と合併するかどうかというときでしたけれども、定員管理というのを230というので覚えていますよ。230人、一般行政職の定数は230人というふうな答弁いただいたかな、それを目標にやっていますと。それで、今は242人ですね。何十年か前、これは、何か印象としては、全然改善されてんのかなという気はするんですけれども。というのは、人口減っていくんですよ。そうすると税収も減ってくる。これは当たり前の考えですけれども、企業なんかもそうですよ。お客さん減っていったら、売り上げ減る。ほな、どこ削減するかといったら、一番削減しやすいのは人件費でしょう。これは行政のなせるわざなのかどうかわかりませんけれども、なかなか減っていないというような気がしますね、私は。計画どおりはやっているんでしょうけれども、まあ、いいです。 ほんで、田岡市政になって、ここ8年で一般行政職の退職と新規採用というのは何人ありましたか。 ◎総務課長(尾崎正幸君)  まず、退職のほうでございますけれども、これは今年度の定年退職数も見込みを出しまして、今年末で累計では108人。採用につきましては、本年4月1日現在で採用された職員を含めまして80人ということになってございます。 ◆8番(辻本宏君)  結構いてるんですね。そんなバランスで、定員管理で職員削減できるんかな。いや、総務課長らようわかっていると思いますけれども、財政課長もね。税収、これから減っていくんやで。売り上げが減っていくわけですよ。そこで削減していくというのが人件費もしくは扶助費みたいなものでしょう。人件費削減したら、扶助費のほうに回せるんじゃない。扶助費というのは何かというと福祉の面ですよね。そういうふうなところのニーズが多いんじゃないですか、行政としては。そこら辺、心してやっていただきたいと思いますね。 新宮市の職員の給与のラスパイレス指数、これ、類似都市、同じような新宮市ぐらいの規模の市と比較してどうですか。 ◎総務課長(尾崎正幸君)  平成28年度の本市のラスパイレス指数につきましては97.1ということになってございます。類似団体として全国に30市ございますけれども、その類似団体の平均値が97.4という状況になってございます。 ◆8番(辻本宏君)  これは平均的なところですね。平均的なところ、給与は妥当なところということになりますかね。 先ほどの人件費のところに戻って、新宮市の地方公営企業である医療センター水道事業所、ここは職員の外部委託、アウトソーシングを取り入れていますよね。これから健全な効率的な行財政を運営するのであれば、本庁もこういう方式を取り入れていかないといけないんじゃないかなと思うんですけれども、先ほど、私だけの受けとめ方かもしれないですけれども、職員はそんなに減っていない。 これから、だから、総合計画、10年かけてつくるんですけれども、そこら辺、職員の数、人件費というのにウエートを置いて考えていかないといけないんじゃないかな。この点どうですか。アウトソーシング、外部委託のことなんですけれども。 ◎総務課長(尾崎正幸君)  まず、議員お話ししていただいていますように、職員数が減っていないというところをまずお話しさせていただきたいと思いますけれども、あくまで先ほど242名と答弁させていただいた人数につきましては、一般行政職と言われる職員でございまして、そのほか技術職の職員も多数在職してございます。これらを含めますと、やはり減少は実際的にはしていっているという認識を持ってございます。 それとあと、アウトソーシングの御指摘でございますけれども、アウトソーシングにつきましては、効率的な行財政運営に資するものとなるということで私どもも認識してございます。国におきましても、ここ数年、総務省から公務部門における業務の民間委託の推進も掲げられております。先進事例なども示されております。例えば窓口業務、庶務業務などが一般的に言われておりますが、近隣に例えば委託先となる民間企業が少ない、あるいはないというような団体もございます。また、委託することによって当該業務の内容がブラックボックス化するというような課題も指摘されておりまして、さらに委託会社の社員に直接指示命令ができないという、過去に少し問題になりました偽装請負というような問題もはらんでございます。 このような状況の中、本市におきましても、サービスの質を落とすことなく、かつ安定的に業務が継続されることを前提に考えなければいけません。そういうことを踏まえまして、調査研究を行っているところでございます。 ◆8番(辻本宏君)  調査研究をして結果を出してください。 総務課長言うのには全体的に決裁を受けないといけない。それは確かに役所ですから、役所行政ってそういうことあるでしょう。だけど、部門部門を考えたら、そういうふうなところもその方式も取り入れられるところもありますよ、いっぱい。そこら辺を考えて取り組んでいただきたいと思います。 次に、昨年度の市民税、個人・法人とで14億円弱ですね。それで、固定資産税が14億円余り、やや固定資産税のほうが上回っている。これは、前に説明会でも申し上げましたけれども、非常に固定資産税のほうが大きいときもありますよね。傾向としては、固定資産税のほうが今新宮市にとっては大きいでしょう。それで、そのほかの税収入と合わせると自主財源、これ、強調して言いたいんですけれども、自主財源が31億円ですよ、31億円。歳入総額190億円、約16%ですね。これ、3割自治と言われていますけれども、もう3割自治の半分になっていると。これが市の力です、売り上げですよ。これは10年以上も前から続いている現象で、普通の財政シミュレーションを見ると、10年後の地方税収入は今より1億6,000万円減るだけで、これはもう現実ではこれで済まないんちゃうかなと思いますけどね。現実を甘く見た財政シミュレーションではないかなというふうに思います。 これから総合計画というのをつくっていくわけですから、人口の目標値は今より4,000人近く減るようになっていって、財政シミュレーションとの整合性というのはとれませんわね。とれてない、ちぐはぐになっている。これ、例えばざっとした計算申し上げますよ。26歳の男性、男の子、若い。これ、市県民税が年間16万円、これは市民税、県民税と配分あるでしょう、4:6か、そのぐらいでしょう。これ、10年後に4,000人減ると幾ら減るか。6億4,000万円減る。若い子ですわ。そういう単純な計算になりますよ。 お金があって事業ができる。それでもって新宮市の10年後を見据えた総合計画をつくった。これでは現実離れした計画にならないように気を配って臨んでいかないといけないんではないかなと思います。学校再編、市役所の庁舎の建設、これから文化ホールと図書館の建設と、3大プロジェクトを実行していく。これも後々負担になってくるのではないかなというふうに心配しているんですけれども、その上、将来にわたり人口も歳入もどんどん減っていく。 新たな総合計画をつくる上で、行財政改革の中で職員削減も重きに置いて実行していかないといけないのではないでしょうか、その点どうですか。 ◎総務課長(尾崎正幸君)  今議員から御指摘いただいた点については、そのとおりだと思います。 歳出の削減で大きな効果を上げられるものの一つとしては人件費、これが目に見えて大きくあらわれるというのは認識してございます。 職員削減に重きを置くという御提案でございますが、現在実行中であります定員管理計画、これが平成35年度までの10年計画でございまして、普通会計職員数を299人にするという目標を掲げております。これにつきましては、平成17年10月1日に旧熊野川町と合併した折から考えますと、約50人の削減ということになってございます。また、目標達成を平成31年4月1日としてございまして、以降、この人数を現在のところは維持するという計画になってございます。 ただし、新総合計画の施策の推進でありますとか、また、これに対応する組織体制、それとあと、現在、国で検討を進めております定年延長の話また再任用など、多岐にわたる要因が複雑に絡みますので、新たな定員管理はこういうところを踏まえながら策定していかなければならないと考えてございます。 ◆8番(辻本宏君)  私先ほど申し上げましたけれども、竹嶋元総務部長からの回答というのは何十年か前ですよ、230人というのはね。それから、かなり社会情勢って変わっていますわ。というのは、定年延長も70歳になる。70歳まで勤めてもらったら給与も払わないといけない。それだけ負担になってくるでしょう、市のほうなんかは。これ、企業なんかも同じこと言えるんですけど。 市長、心して思っておいていただきたいのは、新宮市の収入というのは減っていっているんですよ。その上で市の事業をやっていく、これは新たな事業も含めて市長の思いのね。事務方と違うというところは、国・県の補助金を政治力を発揮して、いかに獲得するかというのが市長の大きな役目、手腕であると思いますよ。その点、十分心して取り組んでいただきたいと思います。 最後の項目です。観光の振興ということについて……ちょっとバックオーライして、すみません、1点、税収のことについて。 今人件費、税収のことを伺ったんですけれども、ふるさと納税ってあるじゃないですか。これ、「税」とはついているんですけれども、実際は寄附金の制度だと思うんですけれども、新宮市の状況ってどうですか。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  平成28年度実績では219件の方からいただきまして、金額的には496万9,000円ということで、残念ながら、前年度よりも下がっているという状況でございます。 ただ、平成29年度から今年度予算も認めていただく中で、このままでは少し他市町村にちょっとおくれをとるということもございまして、民間との連携という中で、この9月1日から楽天との提携ということでポータルサイトを活用させていただく、またクレジット決済の導入というようなことで、今後、ちょっと寄附の増額を目指して推進策を講じていくというような状況でございます。 ◆8番(辻本宏君)  ネット社会ですから、それをフルに活用せんといかんでしょう。これ、一番初めふるさと納税始まったときと現在の額ってどのぐらいですか。額までいかなくてもいいですけれども、差は下がってきていますか、上がってきていますか。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  平成27年度が1,000万円超えてございます。そういったところからも平成27年、平成28年、平成29年と少し下降ぎみでございます。 ただ一方で、国のほうからも寄附金額の3割以内の返戻品にとどめるようにと、一方では自粛を促すような通知も来てございます。 これも新宮市の状況からしましても、返礼品一部、3割を超えていたものもあるわけでございますが、この楽天との9月1日からの提携を機に、国からの通知どおり3割以内に取り扱い事業者のほうにも御協力をいただきまして、これも改善をしたというところでございます。 いずれにしましても、制度内の中で、過度にならないような中で寄附の増額に努めたいというふうに考えてございます。 ◆8番(辻本宏君)  こちらのほうも他市町村に負けず劣らず頑張っていただきたいと思います。 次、観光振興というところなんですけれども、これも総合計画政策目標の一つに、魅力ある文化がつなぐにぎわいのまち。この中には観光ということも含まれているんですけれども、新宮市の観光をこれからつくっていく計画でどう考えているのか。 以前、中前前商工観光課長から、上田議員もそうでしたね。観光庁が進める、観光から地域づくりをする法人組織DMOを立ち上げこれを軸にして地域の観光に取り組んでみてはと尋ねたところ、そのときの回答では、十分調査研究していきたいというふうな答えをいただきました。 それから課長がかわって畑尻課長になられた。これに対する新たな課長の考えはどうでしょうか。 前に新たにつくられた交流人口獲得対策特別委員会榎本委員長からの視察報告でも、姉妹都市である名取市もDMOに取り組んでいるというふうにありましたし、ほんで、現在134件の地域が登録されているということですね。こういうふうなことからして、いかがですか。 ◎商工観光課長(畑尻賢三君)  観光地域づくり、地域経済の活性化を見据えた観光が生み出す力をマネジメントしていくという観光振興体制として、この日本版DMOというのは大変効果的な取り組みだと認識しております。 DMOの導入については、先ほど、以前の次長から研究していたということがございましたけれども、その形態である地域単独なのか、広域なのか、地域連携なのかというところが大きなポイントとなってこようかと思います。幅広く観光資源を生かしてマネジメントすべきというところの考え方は持ってございます。 ただ、総論的にはそういったことでございますけれども、各論において、DMOの導入についてさまざまな登録要件の中には、安定的な財源が必要であると、自治体の財源も含めて安定的な財源を確保すること。それから、もう一つ重要な点は、この組織づくりの中で専門的な人材を確保するということかと考えております。 こういったことを含めて、新宮市の観光の将来を見据えた上で、どういった形態がいいのかというところをただいま研究しているところでございます。 ◆8番(辻本宏君)  言葉を難しく言えばお互いにそうなるんでしょうけれども、単純に言えば、この地域にいかに人を呼ぶかということなんですよ。 ですから、私言いたいのは、このDMOというのが最新鋭の武器になるんではないかなというふうに思っています。それは前回もそのやり方としてちょっと提案させてもらったところあるんですけれども、DMOの法人組織をつくるならば、新宮市単独より新しい広域の観光資源の手段として、東牟婁郡の町村と一緒に一つになってやったほうが大きな地域力が発揮できてと思うし、この組織をつくることで各地の観光協会が連携を強め、地域一丸となって、地域それぞれの特色ある観光を売り込んでいけるのではないかなと、それのほうが効果があるというふうに思うんですけれども、またそして、その中で今ジオパークというのがいろいろと活発にやられていますね。また、環境省の進めるエコツーリズムなんかも加えてもいいんじゃないかなと思うんですけれども、その点いかがでしょうか。 ◎商工観光課長(畑尻賢三君)  さまざまな観光メニューの開発ということにつきましては、エコツーリズム、またアグリツーリズム、スポーツツーリズム、それから最近においては日本遺産を生かしてどういった観光ルートが考えられるかというようなことも検討してございます。 そういった点で、広域的な観光資源を生かして、今議員おっしゃられた環境省あるいはエコツーリズムといったことも含めて、視野に、商品開発が行われるマネジメントのあり方というのは有効かというふうに考えます。 ◆8番(辻本宏君)  課長、言葉だけではなく、行動でぜひともよろしくお願いします。 私の質問の最後の最後なんですけれども、これは文化財という視点から文化財の保存と活用で、先ごろ新宮商工会議所の会頭で西村記念館、旧チャップマン邸を保存活用する会の会長でもあります関康之さんがアメリカのチャップマンの娘さんを訪ね、交流を図られたということですね。これは地方紙の記事にも載っていましたけれども。 そこで、今都市再構築戦略事業を用いて、あと2年間かけて旧チャップマン邸をリニューアルしていこうというふうに市のほうが取り組んでいるわけなんですけれども、これ、予定どおりいっていますか、進んでいますか。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  旧チャップマン邸につきましては、議員今言っていただきましたように、都市再構築戦略事業の効果促進事業として採択されている事業でございまして、今年度、設計業務、来年度は建物のほうの改修整備ということで予定をしてございます。 なお、本年度既に設計のほうの設計業者も決定しまして、改修に当たっての市の考え方も示させていただく中で、既に設計業務に入っていただいているところでございます。このままいくと、予定どおり来年度改修を終えて、ほぼ予定していた工程で進んでいるというようなところでございます。 ◆8番(辻本宏君)  計画どおり進んでいるということですね。そのリニューアルした後、この建物をどう利用していく。ほんで、周辺の道路などの整備というのは、どういうふうにしていくんでしょうか。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  利活用方法につきましては、この整備が観光交流拠点の一つということの位置づけをいただいてございます。 そういった中で、大きく三つの機能を有する施設の整備を考えてございます。 一つ目に観光情報発信機能、二つ目には図書や資料の展示スペースまたギャラリーとして、三つ目には多目的スペースとして、そういった三つの機能を考えてございます。 ただ、具体的な活用方法につきましては、今後、関係機関の意見も聞きながら、今、部内で議論を重ねているところでございます。 また、最後にお尋ねの道路につきましては、市道伊佐田町丹鶴町線についてでございますが、今この道路につきまして建設農林部のほうの御協力もいただきながら、また現場も見させていただいてございます。 そうした中では、大きな傷みもなく、今後の財源的なことも踏まえる中では、道路の整備の必要性も含めまして、今後、一定の時期にはその方向性も見出していく必要があるというふうに考えているところでございます。 ◆8番(辻本宏君)  建物は具体的にこうするという、これを使うというのは決まっていないということですね、今のところね。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  先ほど答弁させていただきました三つの機能を有する施設ということだけは、市の考え方としてまとめさせていただいてございますが、具体的にどういったものを位置づけて、施設として活用するというところまでは、今のところ議論の途中であるというふうに考えてございます。 ◆8番(辻本宏君)  中心市街地の一角ですから、人を引きつける魅力ある施設ができることを大いに期待いたしております。 以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(屋敷満雄君)  質問中ですが、午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午前11時39分--------------------------------------- △再開 午後1時00分 ○議長(屋敷満雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △並河哲次君 ○議長(屋敷満雄君)  2番、並河議員。 ◆2番(並河哲次君) (質問席) こんにちは。それでは、通告に従いまして9月議会の一般質問を始めさせていただきます。 市長、早速なんですけれども、こうやって質問をやりとりさせていただくのは、僕と田岡市長は何回目になるでしょうか。大体でも大丈夫です。 ◎市長(田岡実千年君)  20回目ぐらいですか。 ◆2番(並河哲次君)  はい、そうですね。並河は、僕は議員になり現在2期目です。全部の議会で、紀伊半島大水害の際には9月議会流れましたのでなかったんですけれども、全ての議会で欠かさず一般質問をさせていただきました。25歳のときから議員をさせていただいているんですけれども、今回がちょうど25回目ということになります。 既に表明させていただいているとおり、来月の新宮市長選のほうに立候補予定、挑戦を予定させていただいております。よく、それ以降、いつ議員をやめるのかということで市民の方からも御質問をいただくんですけれども、4年間ということで議員として選んでいただいているということで、できる限り最後まで全うしようと考えて、この9月議会も挑ませていただくことにしました。この場をおかりしてお伝えさせていただきます。 それでは、議員として最後の一般質問になるんですけれども、よい質問となるように力を尽くしたいと思います。よろしくお願いします。 では、「新宮市を、次の時代へ」というタイトルで、「なみかわの目指す新宮市の姿」、そして「田岡市長の8年、何が起こったか」、「センタクできる未来」という順番で質問をさせていただきます。 まず、「なみかわの目指す新宮市の姿」というところから質問させていただきます。 まず、田岡市長の8年を振り返る前に自分のことを振り返り、また考えをお示ししたいと思います。 並河がこれまでやってこれたことということで振り返ってみたんですが、それは誰にとっても身近な市政というところに取り組んでこれたかなと思います。並河は、議会ごとに全てのお家のほうに活動報告書という形で配布をさせていただき、また、どなたでも参加できる形でオープンに市政報告会、座談会を開催してきました。携帯電話の番号のほうも公開し、いつでも市民の方の御相談に乗ったりということができるようにしてきました。 この誰にとっても身近な市政というところは、立場が変わったとしても実践を続けたいと考えています。そして、これから必要だと考えている、これまでしてきたこと、それから、これから必要と考えていることなんですけれども、これは、やはりビジョンを示す市政、実現する市政ということが必要だと考えています。これについては、これまで市長がどんなまちづくりを進めていきたいかということを余りはっきり示してこられなかったことが現在の市政の停滞であったり、混乱であったりというところを招いているんではないかと思うからです。限られたお金、資源を有効に使っていくためにも、将来に向けた指針をしっかりと示して、それを目指して取り組んでいくということが必要になると考えています。 ここからは、仮にもし並河が市長だったらという仮定のお話として進めさせていただきます。 並河のビジョン、新宮市の目指す姿は、人が育ち、帰ってこられるまち新宮です。 経済が活性化し、仕事がある。働きながらも子育てをしやすい。そして、年をとっても暮らしていきやすい、しっかりと次の世代を育てていく環境がある。もう本当に当たり前のことに聞こえるかもしれませんが、現状、なかなかそうなっていない中で、まちが苦しい状況になっています。改めて、当たり前のことかもしれませんが、しっかりと取り組んでいきます。 子供たちは、やはりまちの子供たちは、ふだんの生活の中で大人の表情、そして背中を見て育っていくと思います。大人が元気に生き生きと働き、そして生活していくことで子供の成長にもいい影響が出てくると思います。そして、その中で、新宮から一度旅立ったとしても、また帰ってこようかなと、新宮で思い切り頑張ってみようかなという人もあらわれてきます。そういった子供たちが帰ってくることで、また地域の活力が生まれ、さらなる次の新宮市につながっていきます。地域の皆さんとともに、そういったよい循環を生み出して、新宮での暮らしを未来につなげていきたいと思います。 その中で、並河がずっと議会でも言わせていただいてきたんですが、行財政の改革というものも必ず必要です。これもしっかりとやって、人が育ち、そして帰ってこられるまちというビジョンを実現させていきます。 このビジョンを進める中で、二つ、まず象徴的な取り組みとしてやっていくことを紹介させていただきます。 一つは、市長退職金1,000万円を廃止し、新宮こども応援基金を設立します。 新宮在住の方はもちろん、全国の新宮出身の方や、ゆかりのある方からも寄附を募ります。先ほどふるさと納税のお話が出ていましたが、こういったふるさと納税という仕組みも活用します。そして、インターネットを通じて日本全国、世界中から今は資金を集めることは可能です。この新宮子ども基金を使って、今は市にはないですけれども、中高生の例えば放課後の居場所づくり、そして運営。また、子供たちのチャレンジを応援していく。例えば姉妹都市のサンタクルーズ市への留学の支援等に充てていく。子供たちが持つ可能性を経済的な理由や地理的な理由だけで諦めてしまうのではなく、伸ばしてあげたい。並河は、これまで個人的な活動も含めて、子供のサマーキャンプや進路の相談、高校生の海外渡航の支援、こういったことに大学生のころから、10年以上になるんですけれども、ずっと取り組んでまいりました。直接子供たちと接する中で、機会や環境さえあれば、本当に大きく人が成長していくということを身をもって感じています。この子供たちの可能性を大きく伸ばしてあげるということが間違いなく将来の新宮市の発展、その子供たちが大人になったときの新宮市の発展にも必ずつながっていき、返ってくるものと確信しています。 新宮市の本当に今住んでいる方、そして関係する方が一丸となって、この子供たちを応援するということで協力をしていけば、本当に子供を育てていく、教育を行っていくなら新宮だねということで選ばれていくまちにもなっていきます。こういった形で、新宮子ども応援基金を設立し、人材育成に全力を挙げてまいります。 そして、2つ目、大学等へのトップセールスでお医者さんを確保していくです。 新たな総合計画の策定、今行われています。この中でも、市民アンケートの中で、市の施策等に対する今後の重要度というところで、地域医療が最も多い80.6%になっております。そして、地域医療というのは何なのかということなんですけれども、並河が座談会や市政報告会という中で御意見をお聞きする中で、やはり医療センターにおいてのお医者さんの確保ということの御意見というのが最も多くなっています。本当に地方のまちであり、お医者さんの確保、医師確保というのは、なかなか難しい。これまでもずっと市としても一生懸命取り組まれていて、なかなか難しいものであるということは認識しています。しかし、もっとできるのではないかと思う部分があります。静岡県の御前崎市というところなどでは、お医者さんに対して病院でできることだけではなくて、生活の環境、そういったところも外に対してアピールして医師の確保に成功しています。 また、並河は、大学等とのつながりも含め、外から新宮に来たという視点も生かして新宮の魅力をアピールし、医師を呼び込む、こういうことができると考えます。 そして、遠隔診療ですね。遠隔診療といった新しい技術も生かした仕組みづくりも含めて、この地域医療を前に進めていきます。 確かな医療の体制を確保するということが年をとっても安心して暮らしていける地域づくりになっていく。そして、帰ってこられるまちという点からは、つい若年層が頭に浮かびがちかもしれませんが、今本当に高齢化が進んでいる中では、50代、60代でも若手と呼ばれます。こういったUターンの方も念頭に置いたとき、年をとってからの安心というのも重要な新宮を選んでいただく材料になります。 この二つだけでなく、全体としても人が育ち、帰ってこられる新宮にするための施策を一つずつ取り組んでいきます。 経済の活性化というものがずっと叫ばれています。 並河は、地域資源、世界遺産を初めとする文化や歴史、そして非常にきれいな川等を、自然をもっと生かして観光振興をまだまだ行っていきます。 非常にこの地域、日本全国もそうですが、外国人の方を中心に観光客の方が増加しています。前回の一般質問でも触れさせていただきました。まだまだ観光を通した経済の活性化は可能です。そして、場所を問わないIT等を生かした仕事づくり、これも並河の若い感覚を生かして仕事づくりを新しい分野で進めていきます。 また、子育てについては病児保育をぜひ進めていきたいと思います。 共働きやひとり親の御家庭がふえる中で、どうしてもお子さんの体調が悪くなったときに急にお仕事を休めない、そういったときあります。そういったときにも、お子さんを預かって保育をしていくというのが病児保育です。これもぜひ進めていきます。 また、年をとっても暮らしやすい、障害をお持ちの方も暮らしやすくしていくという意味では、先ほどの医療のお話もそうですが、これも前回一般質問させていただきましたバス等の公共交通、これを見直していき、より利用者の目線で便利な体制にしていきます。路線や時間帯、バスのサイズ等も見直して、暮らしやすい生活の足を整えていきます。 そして、この地域では欠かせない防災・減災です。 紀伊半島大水害で本当に行政が住民の方の命を握っているということを身をもって体感しました。情報伝達、全く途絶えてしまったということになりました。衛星携帯電話といった情報伝達の確実な確保、それから、地震の対策として耐震ベッドを導入していく。また、今はまだつくられていない津波避難の計画ですね。避難所は大きな築山をつくられましたが、まだ津波避難の計画がなく、どこに逃げればいいのかわからないといった方がたくさんおられます。津波避難計画は確実につくっていきます。 そして、次の世代を育てていく教育。 先ほどの子ども応援基金ももちろんですが、こちらもITを使った最先端の教育を進めていきます。学力も十分押し上げていくことができます。日本では、まだまだこのITツールを使った教育は世界の中でも後進国になっていますが、新宮が先に進めていくということは十分可能です。また、不登校やひきこもりの子供のためにもカウンセラーなどの専門職もしっかりと充実させていきます。 そして、これらを着実に進めていくために行財政の改革を行います。 市長には再三提案させていただきましたが、今まだつくられていない長期の財政計画もしっかりとつくります。借金を減らしていきます。そして、一つ一つの事務事業評価を行って、無駄な事業の洗い出し、そしてより必要な施策に充てていきます。これまでしっかりと取り組まれてこなかった行財政の改革を通じて、本当に必要な施策に一つ一つ充てていきたいと思います。 なお、昨日も質問などで取り上げてこられていましたが、文化複合施設については、やはりこの交付金の期限内である平成32年度の完成を目指して取り組んでいきます。 しかし、田岡市長は、昨日、今どういった取り組み状況かという質問に対して、安心してください、あの場所で平成32年度までに建てますということのみで、検討の状況さえ明らかにされませんでした。並河は、こういった議論をオープンにせずに進める、そしてもう時間がない中で結論に近いものを示して、結論ありきの議論をさせる、こういったことは決してないようにします。オープンに議論を行い、しっかりと議会や住民の方の意見を踏まえて取り組んでいきます。また、この複合施設についても、やはり次世代、子供や若い人を支援していくという場としても、しっかりと機能させたいと考えます。 少し多くなりましたが、次の時代のまちづくりという意味で、二つ大事なポイントがあると思っています。 一つは、新宮は新しいもの好きと言われています。これは非常によいことだと思っています。この点を生かして最先端のものを積極的に取り入れて、まちづくりを行っていくということが非常に重要なポイントになると思います。過去にも、今大改修が行われていますが、例えば西村伊作さんといった方が本当に最先端の家の形態をつくられたり、また当時は新宮が鉄道を先駆けて引いたり、そういった最先端の取り組みが行われてきたまちだと思います。現代の最先端といいますと、IT技術、インターネットやAIやドローン、自動運転、こういったものが最先端になってくると思います。こういったものは、田舎であるデメリットが小さくなるものということで並河は強く認識しています。こういった最先端のものを積極的に取り入れていくことが重要なポイントです。 そして、もう一つの大事なポイントは、この地域だからこそある豊かな自然や文化を最大限に生かすということだと思います。文化という意味では、本当に世界遺産にも登録されている熊野古道があります。そして、多くの神社や、そしてこのたび発掘された遺跡等もあります。また重なりますが、先日、ちょうど西村伊作邸の改修の見学に行ってきました。和歌山市のほうを中心にたくさんの建築士が訪れていました。こういった専門分野の方も本当にこの新宮に残されている文化に関心を持っていただいて、来られているんだなということを強く実感しました。遺跡の見学会は行われましたが、こちらの伊作邸等の見学会などは、まだ余りオープンには行われていないと思うんですが、ぜひ行っていけたらいいんではないかと思います。また、最近自然を生かして沢登りや、この川を生かしたアウトドアのスポーツ等も盛んになってきていると思います。こういった自然も最大限に生かしていく、文化や自然を最大限に生かしていくということが二つ目の新しい時代のまちづくりのポイントになると考えています。 まとめますと、地域の支援を生かして観光を中心に稼いでいく、そして人にしっかりと投資をしていく。年をとっても暮らしやすい体制を整え、育った人が帰ってくる。このような形で人が育ち、帰ってこられるまち新宮をしっかりとつくっていきます。 以上が1つ目の並河の目指すまちづくり、新宮の姿になります。 並河が市長になった場合という仮定を勝手にさせていただいてお話をさせていただきました。 では次に、「田岡市長の8年、何が起こったか」を振り返りたいと思います。 まず、田岡市長にお伺いします。2期8年の中で、これが市長としての成果だったと思われるところを三つ挙げるとすれば何になりますでしょうか。少しお考えいただいても大丈夫です。 ◎市長(田岡実千年君)  まず、就任2年もたたないうちに歴史的な大水害が発生しました。最初、大変混乱したわけでありますが、毎日一生懸命復旧そして復興に当たらせていただいたことが一番今は印象に残っております。 また、今の総合計画は前市長から受け継いだ総合計画でありますが、その中の一番のビッグプロジェクトとして三つあります。旧市内の小学校4校を二つにするということと、この庁舎ですね、いざというときの防災拠点、市民の安心・安全につながるこの新庁舎への建てかえ、また、私、1回目も2回目も選挙の公約で市政改革というところを訴えておりまして、市政改革の中でも、やはり市の行政、中心になって働く市役所の職員の意識改革が重要だというふうに思っておりまして、このことについては、いろんな方法で市民のために一生懸命に働く意識の醸成ということを今、これはまだ道半ばでありますが、やっているところでございます。 ◆2番(並河哲次君)  お答えありがとうございます。 紀伊半島大水害の復旧・復興、そして小学校の統合、庁舎の建設、半ばということですが職員の方の意識改革醸成ということでお答えをいただきました。 大水害であったり、あとは小学校の統合や庁舎に関しては市長として主体的に進められたことというよりは、もう対応せざるを得なかったり、水害はそうだと思うんですけれども、また総合計画にもう既に乗っていたものということになるのかなと思います。ですので、田岡市長として主体的に進められた部分としては、市政改革で職員の方の意識を醸成していく、変化をさせていくということになるのかなと思います。 それ以外にも一つ一つ見ていくと、並河は結構反対をよくしているということで言われたりするんですけれども、よい施策というのも市長8年の中であられたのではないかなと思います。例えば教育面のほうでスクールカウンセラーの方であったり、学校支援の職員の方を複数、市単独で配置されたり、または直近では、子供の医療費の中学生までの無料化というところにこの8月から踏み切られたりということがあったと思います。こういった子育て家庭の方に大変喜ばれる施策ということで、やっと周辺の市町村に追いついたという施策ではあったと思うんですけれども、その施策自体はよかったのではないかと思います。 ただ、その財源が過疎債ということで借金を伴うというものであり、子供のために行う施策がその子供たちにさらに将来の負担を積み上げてしまうというものになっているという点では、やはり変えなければならないところはあると思います。こういった、今、幾つかよい施策と思った点について挙げさせていただきました。 ただ、全体として見たときに、当初田岡市長に期待された改革は起こらず、状況がずるずると悪くなってしまっているのではないかと指摘させていただきます。 田岡市長の8年、何が起こったか。 まず、大きくは人口の減少、そして財政の悪化、長期的な側面からこれを見たいと思います。 田岡市長は、並河も財政については指摘させていただいたんですけれども、市長は人口についても非常に大切にされているとこれまでのお話の中でも思います。この新しい総合計画の中でも人口の目標を定められています。ですので、この人口の減少、そして財政の悪化という点から市長の成果を見たいと思います。 市長、就任されたとき、平成21年の新宮市の人口と現在の人口は何人でしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  まず、今の人口、2万9,700人ほどになってしまっておりますが、就任したときは3万2,000人台だったというふうに記憶しております。 ◆2番(並河哲次君)  ほぼそのとおりです。田岡市長が就任された平成21年のときは、これは4月1日ですけれども、3万2,600人ですね、平成21年。そして現在、平成29年9月現在ですけれども、2万9,466人になります。約3,000人が減少しています。また、自然減、生まれる子供と亡くなられる方の合計ですね、自然減。そして、社会減、引っ越していかれる方、引っ越してこられる方というところでの合計、社会減のスピードがともに上がっておりまして、平成21年の時点ではこの自然減、社会減合わせてマイナス300人以内におさまっていたんですけれども、直近の平成28年の数字ですと、合わせてマイナス600人を超えています、年間。 ですので、この8年間の間に、人口としては3,000人以上、市の1割の人口が減少しました。そして、人口減少のスピードは2倍になっています。人口に関してはこのような形です。 それでは、続いてお聞きます。市長、就任されたときの市の借金と今の市の借金は幾らでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  平成21年の末で316億円で、現在385億円ほどでございます。 ◆2番(並河哲次君)  はい、ありがとうございます。そうですね。普通会計だけでなく、医療センター等も含め企業会計全部含めて、平成21年で316億円、今は385億円ということでした。70億円ほどがふえています。また、普通会計だけで見ると平成21年で約177億円、そして現在で約264億円。87億円の借金が増加しています。 これは、大半は土地開発公社の解散に伴う借金41億円をかぶって、それを返済していくことになったということが大きいと思います。庁舎の建設もありました。そういったことも含めて借金はふえ続けています。ずっとふえ続けています。土地開発公社の解散は、新宮港第二期工業用地を埋め立てて、そこの借金が多く残っていたということで、その利子をふやし続けないということでしたので、この解散自体はよかったと思います。 しかし、なぜこれだけの負債を負う結果となったのかというところの検証は、並河は行うべきだと再三言わせていただきましたが、一切検証は行われませんでした。そして、その反省が行われないということがこのままこの後にもつながってきています。 明らかにこういった借金をかぶった中で、財布のひもというのは引き締めるべきでしたが、庁舎も大規模なまま建設し、もともと基本計画の時点では28億円というものだったのが37億円まで上がり、準備していた庁舎の基金も最初に建てる時点で全て使い果たし、今はこの借金の返済に追われている状況です。なので、普通会計で見ると、90億円近い87億円が増加をしています。 また、先日発表されました直近の財政シミュレーションにおいても、こちらですね、こちらのグラフに経常収支比率、もう既に何人もの同僚議員の方が指摘しておりますが、100%をついに超えました。そして、今後ずっと100%を超え続ける見込みです。これの意味するところは、全国的にも1,718自治体あるうちで10番目に入るかという財布の硬直、全く余裕がない。新しい施策をやろうと思っても実施できない、そういった状況です。 まさに今しわ寄せはさまざまなところに出てきています。今議会でも道路が修繕されず、そのままになっているところがあるんじゃないか、そういう指摘もされている方もいらっしゃったと思います。まさにそういった住民の方の市民生活の部分にしわ寄せが来ています。今人口の減少、そして財政の悪化という点で大きく振り返らせていただきました。 人口は8年間で市の1割3,000人以上が減少し、借金は90億円近くが積み上がり1.5倍になっています。そして、経常収支比率は100%を超え、財布のやりくりの余裕はゼロではなくマイナスですね。余裕はないですという状態になっています。 これ以外にも市長は、気になった点では、初めは、これは並河も参加させていただいていたんですが、みんなの協議会といった住民の方の参加を行う目玉施策等も展開されてきましたが、それも頓挫し、その後のビジョンというものは示されないままに、例えば庁舎建設に際しても市民の方を入れた委員会等は設置せず、市役所だけで進めていく。市民の方を入れない、そういった形でのやり方もされるようになった、そういったところも非常に気になりました。人口の減少、財政の悪化を中心に振り返らせていただきました。 そしてもう一つ、大きく問題だと、田岡市長8年間の中で問題だと感じたのは、市長としての責任感の欠如です。市長として政策決定、実行、また市長としての発言、そういったことが本当に責任感に欠けています。発言がころころ変わることは何度もありました。 例えば一つ、大きな出来事を幾つか上げさせていただきたいんですけれども、昨年2月、財政難が大きな理由で文化複合施設の縮小を市長は発表されました。これは並河もずっと財政難の中で指摘させていただいていましたので反対はしておりません。ただし、この後にさらに驚くような出来事がありました。市長、この2月に文化複合施設の縮小をランニングコストの点、そしてイニシャルコストの点から決断されて、その後の直後の3月に何があったか覚えておられますでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  いろいろありましたけど、はい。 ◆2番(並河哲次君)  いろいろありましたということで、覚えておられるのか、覚えておられないのかはわかりませんが、並河ははっきりと覚えています。 これは、財政難が理由で文化複合施設を縮小された直後の翌月の議会で、市長、三役、議員もでしたけれども、ボーナスを上げるという議案を田岡市長は上程されてきました。そして、それは可決されました。額としては大きくはなかったのかもしれませんが、トップとして政治を行っていく立場にある者として、こういったことはあってはならないことだと強く思いました。本当に憤慨しました。直前に財政難が理由ですということで、具体的には、2億円ほど自主財源による持ち出しがふえるということが判明したので、市民の方には申しわけありませんが、縮小しますと、苦渋の決断ですと言われたのが2月でした。しかし、その翌月に御自身のボーナスを増額されました。本当に信じられないようなことでした。これが一つ。 そして、ことし3月にも驚くような出来事がありました。田岡市長は、1期目のときに公約で、財政難であれば、民間の会社の社長が退職金をもらうことはあり得ないということで退職金を辞退するということをおっしゃっておられました。そして、それを実行されました。 しかし、この3月議会で市長は、2期目は公約をしていませんということで退職金1,000万円を計上されました。市長、これは覚えておられますね。市長、1期目の公約は正確に覚えられていますでしょうか。退職金を廃止するということだけだったですか。 ◎市長(田岡実千年君)  大きな公約は、人口減の中の雇用の創出と市政改革でありまして、その中で細かく40の項目を上げさせていただいておりました。 ◆2番(並河哲次君)  実は、これですね。市長の1期目の公約ですね。この中に本当にさまざまな公約がされていて、実際に実現されたものもたくさんあると思います。 そういった中の一つがこの退職金の廃止でした。僕もこれを見させていただいて思ったんですけれども、ここには退職金の完全廃止と書いてあるんですね。完全廃止の意味するところは、1期目は廃止しましたが、2期目は公約していないので復活しますというものではないですね。田岡市長は公約していないということで、この3月に退職金1,000万円を計上されました。そして、なぜか、それと同時に、期間限定の1割の給料のカットを行われました。これは、月7万円掛ける半年ほど、50万円ほどになるかと思います。これは一体何なのか全くわかりませんでした。1,000万円の退職金が計上されていました。 田岡市長は、1期目に財政難のときに、トップとしてもらうことはできないとおっしゃっていたんですね。これは議会の会議録でも見させていただきました。 先ほど一つ目でお話しさせていただきましたが、今の新宮市の状況は、田岡市長が市長になられたときよりもはるかに財政難です、はるかに。圧倒的に財政の悪化は進んでいます。90億円以上普通会計において借金はふえ、今もふえ続けています。減ったときはありません。8年間でふえ続けています。そして、経常収支比率もふえ続け、100%を超えました。こういった財政の悪化を招きながら、自分は退職金として1,000万円をいただく。こういったところは本当に市長としての責任、自分が8年間やってきて、こういった結果になったことの責任をどう捉えられているのか。責任感が欠如しているとしか言えません。 そして、きわめつけは、前回の6月議会にまた衝撃的な出来事がありました。悪い点ばかり指摘して申しわけありませんが、本当におかしな出来事ばかりだと思いますので、しっかりと改めて総括をしたいと思います。 お金を受け取った分、お給料を受け取られた分、しっかりと仕事をしていただくということであれば、まだわかります。しかし、本当に真剣に仕事をされていたのかと思う出来事が前回の6月議会で発覚しました。これは市長が直接住民の方の声を聞かれるためにされていた市長まちかど散歩事業です。市内の全域を若手職員の方と回られ、いろんな市民の声を聞く。そして、それを反映される。そういった形でされることになった施策でした。ここで田岡市長は、聞くお話の9割が公共交通に関しての生活の足をもっとどうにかしてほしいという課題であるとおっしゃっていました。それが何と、前回も質問で指摘させていただいたんですが、一切この8年間の間に公共交通の施策には改善は行われておりません。そして、それどころか、この市長まちかど散歩、一緒に回る中で市民の方と一緒に記念撮影を行い、その写真を現像し、後日職員の方にその地域の住民の方までプレゼントに行かせると、こういったことが行われていたことが判明しました。余りにもおかしいと思いましたので、詳しく資料の提出を求めさせていただきました。そして、さらにおかしいというところがわかってきました。 まず、まさかと思ったんですけれども、この写真の現像をどこでやっていたんだろうと。もちろんカメラのタオカです。そして、市長、前回の6月議会で、この議場の外でお話しさせていただいたときに、これ、おかしいんじゃないですかとお話しさせていただいたときに、平成26年度からまちかど散歩は始まっているんですけれども、今どうなっているんですかとお聞きしたら、平成29年度は、今年度は選挙が近いからやめたとおっしゃったんですね。もうあいた口が塞がらなかったです。市長御本人がこの写真を一緒に市長のまちかど散歩として、市の事業としてされていると。職員を連れて土曜日・日曜日に行かれる。写真を一緒に撮って、カメラのタオカで現像し、住民の方に職員にプレゼントに行かせる。そして、その施策、平成29年度選挙が近いからやめた。むちゃくちゃですね、もう。選挙のために公用車を使い、職員を使い、住民の方と記念写真を一緒に撮って配っていましたということなんですよね。そして、これ、どのぐらいの職員の方がこれまで行かれたかというと、延べ100人の職員の方が土曜日・日曜日にこれに同行しています。じゃ、土曜日・日曜日、職員は、これにもう実質、僕は、これは駆り出されたと表現してもおかしくないと思います。じゃ、どうなったかというと、何と延べ100人行かれた中で16人の方しか振りかえ休日をとられていません。これでなぜ前回の議会で市長がボランティアをしていただいていると発言されたのかが正直わかったんですけれども、この振りかえ休日もない中で、土曜日・日曜日に市長が住民の方に写真をプレゼントするために事業をされる。本当に許されがたい行為です。もう責任感の欠如というような問題ではない、域を完全に越えています。 それ以外にも本当に大きな出来事はたくさんありました。例えば広角のほうで市道が崩れて、市が1,000万円を支出することになったときがありました。これは議会が予算を可決する前に、既に工事が始まっていました。原因もはっきりと判明しないままに既に工事が始まっており、そして市として十分な法律に基づいた手続が書類もそろっていない中で、実際に1,000万円が支出され、実行されました。 また、ことしに入っても、第三セクター新宮港埠頭株式会社に土地を売却する。この10年越しの契約で本当に先ほどの土地開発公社の解散に伴い41億円の借金をかぶり、それを返していかないといけない。本当に重い、重い借金が住民の方にかぶっている。それを少しでも早く返さないといけない。この新宮港埠頭株式会社から払っていただく11億6,000万円がその大きな財源になる、借金の返済の財源にすると決まっていた。それを向こうの財政事情に関して、はっきりと明確に市長として答えられない中で、経営が順調なのか、そうじゃないのかはっきりと答えられない中で、約5億円減らしてあげたい、そういったことをおっしゃってきました。これは議会として否決をするということでなったんですが、こういった広角のことや新宮港埠頭の件、本当に疑問が生じ、まだ解決をしていないような議案も提出されてきました。 田岡市長は、市政は市民のためにということで大きく掲げられ、これまでずっと活動をしてこられていると思います。実態は、それとはほど遠いものになってしまっていると断言します。田岡市政の2期8年の結果、人口は1割を超える3,000人以上が減少し、借金はわずか8年の間に約90億円ふやし、1.5倍に。住民の方1人当たり、そして将来世代の負担が増加したことは明らかです。そして、御自身は一度辞退しながら、さらに財政を厳しくした中で1,000万円の退職金を受け取り、任期を終えられようとしている。これは、市政は市民のためにではなく、市政は市長のためにです。市政は市民のためにと掲げられてきたと思いますが、最初にお話しさせていただきました、よかった点もあったと思います。 しかし、全く評価できない、市長としての責任感が欠如している、そういった点が余りに多かったです。今の新宮市は新しい庁舎もできて、この立派なきれいな議場もできて、田岡市長、3期目も行くんだと意気揚々と進まれるように見えますが、本当に今にも崩れそうな砂上の楼閣になってきてしまっていると、中身は、と思います。 ○議長(屋敷満雄君)  休憩してよろしいですか。 ◆2番(並河哲次君)  最後までやります。 並河が今お話しさせていただいたことは、何一つオーバーな中身はないと思っています。全て事実に基づいた話です。数字も全て確認しました。田岡市長の発言も事実です。これをぜひしっかりと、ここに座っておられる市役所の職員の皆さん、本当に職員の皆さんが生かされて、本当に市長は職員の意識改革を行ってきていると、道半ばだとおっしゃっていましたが、例えばこのような、まちかど散歩のような事業を職員引き連れてやって、どうやって意識改革ができるんでしょうか。モチベーションは下がります。意識は上がりません。議会側は、本当に、今、並河も最後まで残らせていただきました。本当に危機感を感じています。どんなむちゃくちゃな議案が上がってくるかわからない。それに対して本当に議会として、いいものはいいかもしれないけれども、悪いものは悪い。議会としての、市とは、行政とは、田岡市長とは別の決断をしないといけないときもある。実際にそういったことは起こりました。そして、市民の方は今の新宮市の現状がなかなか伝わりにくい、伝わり切っていない部分はあったと思います。 しかし、きょうのこの8年間の総括という中で、今の新宮市の置かれている現状をぜひ直視していただきたいと思います。 そして、最後です。その中で「センタクできる未来」。 今大変な危機的な状況です。しかし、では、これからどうしていくかです。今の状況は、並河は洗濯、洗い流す、リフレッシュしないといけないと思っています。そして、新しい選択、チョイスをする、選ぶべきだと思います。 並河は、今32歳で、30年たってもまだまだ現役です。現役として責任を持ち、市政を実行してまいります。これ以上の財政の悪化を食いとめ、子供たちには決して借金を負わせない。この新宮市の豊富な地域の資源を、歴史や文化そして自然、本当にたくさんあります。これを十分に生かして新しい技術、これは並河が若いからこそ取り入れていけるものです。しっかりと取り入れて、人が育ち、帰ってこられるまち新宮、これを目指していきます。これを実現させていくことがこれまで本当にたくさんの方に応援していただきました。これを新宮の市民の方に返していく最大の恩返しだと思い、全力で並河は取り組んでいきます。 来月10月、選挙はありますが、市長には、いま一度この8年間をよく振り返っていただきたい。そして、とはいえ、市長も、それから並河も新宮市で活動をやり続けていきます。よりよい新宮市をつくっていくために、今後とも力を合わせていくことができればと思います。 以上で一般質問を終わります。御清聴ありがとうございました。 ○議長(屋敷満雄君)  質問中ですが、15分間休憩いたします。 △休憩 午後2時05分--------------------------------------- △再開 午後2時21分 ○副議長(濱田雅美君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △福田讓君 ○副議長(濱田雅美君)  7番、福田議員。 ◆7番(福田讓君) (質問席) 貴重なお時間をいただきまして、1時間30分、議長のほうで質問時間が足りなくなりましたらお知らせ願いたいと思います。 私は、一般質問というのは市長、市政に対して自分の意見を述べる。それはまた、執行者側からその答弁をいただく。そういったものが市の事務的一般事務に対する質問でございます。私はそれをきっちり守って一般質問をさせていただきたいと思いますので、議長、よろしくお願いいたします。 通告は、以前に市長並びに執行者の皆さん方にお手元に配付のとおりでございます。市長、昨日は市長の後援会事務所開きがあったと聞きます。お話を聞きますと、500名ほどの方が集われたとうわさでお聞きいたしました。 では、一般質問に入ります。 市長の政治姿勢、私は平成26年、田岡市長の3月の当初予算大綱の中で、医療センターの経営方針を見直していくことを発表されたことに対して、私は大変な危機感を持って、それ以来、本日まで3年6カ月にわたり15回の一般質問をさせていただいております。それはなぜでしょうか。 経営形態を見直すことは、確かに正しいことでございます。しかし、ここに通告しておりますように、1項目の前院長と幹部職員だけの独断専行主導のもとでの医療センターの独立行政法人化、すなわち民営化の責任をただすと記しております。平成26年6月に前院長及び前事務長並びに庶務課長、医療業務課長等、また看護師長等が、みずからの全体の職員の意見も聞かず、意思統一をして独立行政法人化に向けて進んでいくんだということがはっきりわかってきたからでございます。それは、紀南新聞の8月号でしたか、幹部職員である前事務長並びに庶務課長が立ち会いのもとで新聞を発表し、独立行政法人化が至当であるというような新聞記事でございました。私は即さま、これは市長の許可を得て発表したのか、どうなのかと一般質問で問いただしました。間違いないですね、お答えください。 ◎医療センター事務長(中前偉君)  はい、そのとおりでございます。 ◆7番(福田讓君)  皆さん方はお聞きしております。事務長、お聞きします。 医療センターの経営権、監視監督権はどこにありますか、お答えください。 ◎医療センター事務長(中前偉君)  市長であります。 ◆7番(福田讓君)  監視監督権はどちらですか。 ◎医療センター庶務課長佐藤尚久君)  医療センターを監視しておりますのは議会でございます。 ◆7番(福田讓君)  そのとおりです。我々議員は、議会は市民によって選良で選ばれ、市長を初め市の職員、幹部職員の全てを監視する権限を持っております。前院長や幹部職員の皆さんに医療センターの経営形態を変えるような責任は与えておりません。それを前院長の主導のもとに、あなた方は意思疎通を行い、法人化に向けて前進すると、そう申し上げたんですよね。発表しました。しかしながら、私の一般質問3年6カ月の間で、いや、いまだ検討中であると、そういった御答弁もございました。しかし、中身はどうですか。あなた方の答弁は、若い医療技師、看護師の言葉も聞かず、後で下部職員には発表すると、そう申されておりますよ。それは事実ですね。どうですか、御返答ください。 ◎医療センター事務長(中前偉君)  前院長が独立行政法人化に向けた研究を進める中で、医療スタッフ隅々までその辺を周知したというふうにはなっていないというふうに思っております。 ◆7番(福田讓君)  そのとおりですね。前院長並びに前事務長、庶務課長、医療業務課長、看護師長等が、幹部職員だけで道しるべを決めて、それに向かって進んだということです。 私は、これ真剣に3年6カ月やっていることは、1週間に1回必ず医療センターをチェックしていますよ。なぜでしょうか。医療センターは診療報酬で営業しているんでしょう。本庁で勤められている、水道局で勤められている、消防署で勤められている方と違うんですよ。身分は公務員であっても、医療センターとして診療報酬で営業、運営をされている。しかし、赤字の補填は一般会計からやっているのも事実です。しかし、医療センターは何のためにあるんですか、庶務課長。 ◎医療センター庶務課長佐藤尚久君)  医療センターにつきましては、公立病院といたしまして不採算な部分も抱えながら、新宮市民初め地域住民の生命、健康を守るため、必要な医療を提供しているところでございます。 ◆7番(福田讓君)  当然であります。個人病院の開業病院じゃないんですよ。新宮市には優秀な先生方が約30開院されております。個人病院の先生方、立派な方ばかりです。しかし、赤字になって病院を継続できますか。あなた方、どう思っていますか。皆さん、診療報酬で運営されているんでしょう。私は新宮市の病院で赤字になったから閉院したという話は1回も聞いたことない。先生方が御病気で閉院されたことも聞いておりますが、赤字だからといってやめられた個人病院は、私は聞いた覚えはございません。あなたは、庶務課長、どう思いますか。話を聞いておりますか。 ◎医療センター庶務課長佐藤尚久君)  市内の医療機関で、私が知る限り経営破綻したという医療機関は存じ上げません。それぞれの開業医の先生方が、それぞれに経営努力をされていることと存じます。 ◆7番(福田讓君)  私の尊敬する大石ドクトル先生は、みずからが当時は皆保険がなかったわけです、全部の保険が。しかし、大石ドクトル先生は、お金のない方からでもお金を取らず診療された。そういった先生が今おられますか、新宮市に。皆、保険でしょう。診療報酬で賄っておる。そうですね。医療センターはどうですか。中核病院として新宮市で人口が3万人を切っている。しかし、その中で診療科目が18科目、先生方が45名を擁している。こんな病院どこにありますか。3万人足らずの病院でこれだけの規模を誇ってやっている病院がありますか。私は誇りに思っております。 私は中井院長を初め、看護師、そして医療業務を賄っている方に対して大変敬意を表しております。これだけ診療所、医療センターが熊野市から串本町約10万人の方の命を守っているんですよ。それも24時間365日、1日も休まれていないんです。職員の皆さん、先生は2名、夜、救急業務に張りつけられている。そして、救急業務に携わっている看護師の皆さん、医療業務の皆さん、皆さんの御苦労を私はいつも感謝しております。 医療業務が赤字になる。なぜでしょうか。救急業務でしょう。十津川村を初め、田辺市、熊野市、串本町までのこの広い範囲を預かっているんですよ。しかし、毎日毎日、救急患者が来るわけじゃありません。お医者さんには夜勤手当、時間外手当、いろんな手当があります。赤字になるのは当然じゃありませんか。それを一般市民の中には、医療センターは赤字だけしからん、職員の給料が高い、そんなことを言われる方がいらっしゃいますけれども、私はそうではないと確信いたしております。だからこそ私は1週間に1回、医療センターへ行ってるんです。 そして、玄関にある掲示板、デジタルの中で1日500名来たら私は大変心が休まります。350名のときもある。400名のときもある。なぜですか。医療センターは診療報酬、患者様から病院に来ていただいた方から保険請求をしてやっているんです。そういう病院であるということを私は忘れないでいただきたいと思います。だからこそ私は厳しく3年6カ月、これに対して市長にも物を申してきました。3年6カ月ですよ。もし仮にこの一般質問がなければ、恐らく前院長、そして幹部職員の皆さんは、独立行政法人化に向かって事務のことを進められていただろうと思うからやってきたんです。そして、市民の皆さんにこれを知ってもらわなければならない。 2番目の項目なんですよ。何ゆえ医療センターの理事長に私物化される危険性が直視される独立行政法人化を進行させようとしたのか。今は市長ですよ。CEOは市長なんです。そして、医療センターの院長を初め、職員の皆さんを監視する役目は我々議会にあるんですよ。前院長がつくられた幹部職員の皆さんに発表された独立行政法人化は至当であるというようなこの文章をずっと私は読み続け、何回も読みました。これは読むたびに、私は非常に憤りを感じてまいりました。 まず第一に、職員が能力が上がらない、専門意識を持つ職員が足りない。今の職員、佐藤庶務課長、山下医療業務課長、あなた方は能力ないんですか。そう言われているような書き方ですよ、これでしたら。私は決してそんな人じゃないと思っていますよ、あなた方。なおかつ、権限を病院長に持ってこい、経営権を持ってこいなんですよ。 今の市立は、CEOは市長なんです。市長が権限を持っているんです。だから市長が最終決定する。しかし、それを最終的に決定する、予算の決定、決算の認定も議会なんですよ。それを全部市長が任命するんですよ。そしたら、理事長というのは副理事長を我がが指名できる。なおかつ理事9人も自分が選べる。私物化じゃないですか。個人病院じゃないですか。違いますか。理事長に全ての権限を与える。個人病院だったらよろしいんですよ。 新宮で私の尊敬する先生方は、皆、個人の病院の先生方です。優しくて親切で、しかし経営が傾いたときは、個人病院の先生方は自分の財産を処分して、それに当たらなければならないんじゃないんですか。しかし、前院長がまとめたこの報告書によりますと、経営権は理事長に与え、新宮市の市立医療センターが赤字になったら、新宮市が補填しなさい、こんなおいしい話ありますか。全国津々浦々で、独立行政法人化されたところのいろんな問題、職員の横領、業者との癒着、日常茶飯事のごとく摘発されております。 事務長にお聞きしますが、中前事務長は4月に人事異動によって医療センターへ行っていただきました。私は大変中前事務長を信頼しております。旧熊野川町出身で、初めて医療センターの事務長に就任されております。事務長としては、この独立行政法人化をどのように考えられておりますか。 ◎医療センター事務長(中前偉君)  改革プラン上は、先ほども申し上げましたけれども、ニュートラルな状態でどこにもシフトしていないというふうに考えておりますけれども、議員おっしゃることと、独立行政法人化のメリット、これはもう表裏になると思いますので、今のところどこにもシフトしていませんが、これから徐々に検討していかなければならないというふうには思っています。 ◆7番(福田讓君)  検討することは結構なんですけれども、私は平成26年からこの問題をただしているんです。その当時の前院長は、これに向かって幹部職員が意思疎通をしてやるということを確認しているんですよ。これは事実なんですよ。すなわち独立行政法人化にすれば何がメリットあるかというたら、病院長すなわち理事長は自分が経営できるんですよ。しかし、赤字補填は新宮市にしなさい。我々議会の監視権というのを取り外したいんですよ。だからこそ独立行政法人化のメリットがある。それは、そこで運営する、経営する者にとっては、大変こんな言葉は悪いんですけれども、やりやすいと。議会の口を聞かなくてもいい。うるさい議会や、市民から選ばれた選ばれたというて、俺たちの言うことを聞けという、そんなことじゃないんですよ。市民から選ばれた選良というのは、責任があるんですよ。 今まで医療センターは、本庁はほとんどの公共の入札でしょう。土木、購入物、医療センターはずっと随意契約でやっていたじゃないですか。最近になって、私がこの問題をずっとただしてきてから、かなり入札制度が変わっております。だから医療センターは、私から見れば別個の場所にあるんですよ。あの医療センターが新宮市内にあったら、いつでも監視に行けるんです。手の届かない遠いところにおるから、だから一般の方、私は行っていますよ。なぜか。これほど一般質問で厳しく医療センターの内容を質問しているわけですから、責任があります。職員の皆さんの働いている姿、若い方々の悩みも聞かなだめ。 先日、私は脳ドックに行ってまいりました。そのとき、脳ドックの方と終わってから夕方4時ごろ、自分の名前を申し上げて、話ししてきました。そして、独立行政法人化の話をしましたら、何て言ったか。福田議員、私ら何も相談ありません。何も知りません。むちゃくちゃです。幹部だけで決めておいて、私らに何も相談がない。そしてまた、医療の業務の方、さらに医療技師の方にもお話を聞いてまいりました。同じお答えでございました。ということは、医療センターは縦割りのところで、余りにも縦割り過ぎる。我々議員が見えないところで、中の人事、仕事に対して物を言えないんじゃないかなという危惧を持ちました。 中前事務長にお聞きしますが、医療センターの職員、看護師、そして医療業務の方、そして理学療法士とかいろんな方いらっしゃいますね。そういった方ともあなた方の意思疎通というのはやられておられますか。
    医療センター事務長(中前偉君)  コメディカルの皆さんとそういった意見交換会とかを持つようにというふうに、前事務長から引き継ぎは受けておりますが、今のところちょっとまだできていない状況にあります。 ◆7番(福田讓君)  だから私はきつい言葉で言いますけれども、伏魔殿というんですよ。だから本当に医療の方々が優しく笑顔で職について、患者の皆さんに寄り添っていただきたい。だからいろんな悩み事も聞いてあげてやっていただきたい。なぜか。医療事故というのはそこなんですよ。看護師がいらいらしてしまって、注射を打つとき間違う。また、薬を間違うと、これは全国でも日常茶飯事のごとく報道されておりますね。だから私は皆さんの幹部職員の方に訴えているわけなんですよ。しかしながら、医療センターというのは事務的、そして業務的、医療業務と分かれていますね。 先日の教育民生委員会でいろんな話が出まして、市民の皆さんが今一番要望されているのは眼科。眼科は国立南和歌山医療センターと県立医大の先生が、常勤じゃなしに来ていただいていますね。ところが手術ができない。だから大阪大学、いわゆる阪大の先生がいらっしゃる紀南病院に3名おりますね。月曜日から金曜日まで診療していただいていますね。そこへ皆さんが紹介状で行っていますけれども、この眼科に対して市長、どうですか。これは私、事務長とか庶務課長の仕事じゃないと思うんですよ。やはり政治家であるCEOである市長が眼科、早急にやっぱり政治力を発揮されて、招聘をお願いしたいと。もう本当に、お金のある方はよろしいんですよ。自分で車でも行けるし、電車に乗って行けますけれども、一般の国民の年金をいただいている方は、なかなか医療費はそれほど高齢化でしたらかからなくても、交通費がかかりますね。これもう2年前からも申し上げておりますが、市長、そのあたりはいかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  眼科もそうですし、皮膚科とか常勤の先生がいない診療科については、時々和医大のほうにお伺いして、理事長やその科の教授ともお話しして、こちらの現状を訴えて、強くお願いしているところでありますが、なかなか向こうも医師の数が足りないということで、ただ、医療センターの事情というのは大変理解をいただいておりますので、優先的に対処していただくということを言っていただいているんですけれども、今、常勤化ということはまだ実現していないところであります。ただ、医療センターの充実というのは大変市民にとって大切なことでありますので、これからも積極的にお願いに参りたいというふうに思っております。 ◆7番(福田讓君)  医療センターは、現在45名の先生方が診療されております。今申し上げました皮膚科、そして精神科、そして眼科、なかなか市民の方にもわかっていただきたいと私も訴えるんですが、医療センターの先生方は3年もすれば帰ってしまう。どうしてそんな先生帰らすんですかと、市民の方にお叱りを受けます。しかし、医療センターは自分の力で新宮市の出身の方を医者にさせていないわけなんです。お金を出して協力しているわけじゃない。今は県立和歌山医大にお願いして、新宮市とよい関係でコンタクトをとって来ていただいている。そういったこともやはり市民の方にわかっていただきたいんです。個人病院じゃないんです。だから有名な先生がおったのに、手術していただいたのに、もう帰ってしまった。その先生を追いかけるように行かれる方もいらっしゃいます。 しかしながら、公立病院というのは自前で医者を育てているわけじゃございません。大学病院、今、新宮市は県立医大が80%、そして三重大、その他病院の先生方を招聘されております。今、市長が申されたように、特に目医者が常勤でないということで、大変市民の方からの強い要望がございます。今後とも市長、これやっぱり次の戦いもありますが、その戦いの終わった後、結果はわかりませんが、勝利できたならば、積極的に誘致に向けてやっていただきたいと思います。これは市民の方からの強い要望でございます。 確かに今医療センターも、食事も大変私よくなったと思います。以前は冷えた御飯とかありました。今は本当にもう私も友達が入院したら、そのおかず、御飯をちょっと食べさせてくださいと言うんですよ。なぜかというと、やはり食事も市民の方に喜んでいただくおいしい食事を出していただきたい。だから私は、そこはすごくシビアにやっています。かなり変わってきました。入院患者の方においしいか、どうですかと聞いたら、私に返ってくる返事では以前よりよくなったと言っています。だから市民病院は、やっぱり市民の皆さんの病院、市立病院ですから。そこらあたりよく食事のほうもしっかりとやっていただいていると思います。 そして、病院で一番大事なことは、美しくなければなりません。清潔で。私、医療センターへ行ったとき、必ず歩くんですよ。1階から6階まで見に行くんです。そこにごみが落ちているんですよ。それはなぜかというたら、職員の皆さんが落としたわけじゃない。やっぱり私はそれを拾いますよ。でも、手で拾いません。必ずティッシュペーパー持っていますから、それでつかんで入れます。それほどやっぱりきれいにしていただきたい。 あそこで嘱託というんですか、業務内容とかいろんな方を雇って、お掃除をされている方もいらっしゃいますね。やはり気づけば、そういって常に美しくしていただきたい。病院は常に清潔でなければだめです。清潔なんですよ。でも、私が行ったときにそういったごみが落ちているんですよ。それをそういった職員が拾わないんですよ。もう知らん顔で行っている。看護師じゃないですよ。看護師や先生じゃないですよ。つい見回っているだけで。何をして見回っているんかなと思ったんですよ。これは事実ですよ。私が行っているから。庶務課長、そのあたり病院は常にきれいにしてくださいよ。どうですか。 ◎医療センター庶務課長佐藤尚久君)  議員から御指摘もいただきましたので、まず業者のほうに院内の清掃、以前は午前中の1回だけということだったんですけれども、午前、午後、2回巡回するようにということにいたしました。また、職員がごみを拾わないというようなお話もいただきましたので、全職員、全スタッフに対してごみを見かけたときには、階段であろうと廊下であろうと拾ってごみ箱へ捨てるようにというふうなことは通知をいたしたところでございます。 ◆7番(福田讓君)  市長、私、6階の議会へ上がるのに絶対にエレベーターに乗りません。ずっと歩いていくんです。運動にもいいですし。しかし、ごみ1回も落ちていませんよ。きれいですよ。医療センターは、落とす方は患者様か誰か知りませんけれども、職員じゃないと思うんですよ。何か子供が見舞いに来て、そして落としたり、それは仕方がないことですけれども、職員の皆さんもやはりそこを気をつけて、やっぱり常に清潔な医療センターであるというイメージをつくっていただきたいし、まず清潔感、そこをぜひとも今後とも厳しく。 そして、もう一つ庶務課長に申し上げますけれども、土日、祝日の受付窓口ありますね。受付窓口ってお金払うところ。あそこでやはりもっと、うちが採用しているんじゃなしに、委託しているんでしょう。私に入ってくるには愛想ないと言いますよ。はっきり言って。どっちかというと横柄だという話が来るんですよ。それによっても医療センターの人気がなくなるんですよ。だからあそこへ行って、私、あそこの宿直の方の笑顔を見たことないで。本当に。そういうところもやっぱり厳しいせなあかんですよ。市民に喜ばれる、市民に愛されるんだったら、夜間の休日とか、私はじっと見ていますよ。何か、誰来たんなというような顔で見てきたり、これ事実やで。やはり市民の方が我がの家族が救急で来たとき、どんな気持ちで来ているんですよ。もっと笑顔をつくりなさいよ。笑顔って笑うんじゃないですよ。言ってくださいよ、その会社に。 ◎医療センター庶務課長佐藤尚久君)  休日または夜間につきましては、対応については委託をいたしておりますけれども、接遇面の改善につきまして、早速、業者に対して指導をいたしたいと思います。 ◆7番(福田讓君)  それから、1回行ったら1万円取られるでしょう。救急で行って少しの処置でも1万円という。これもやっぱり聞かれます。後で返してくれますけれども、救急で行ったときお金持っていきませんから。自分の家族や友達が行ったとき。これはどういうあれでしょうか。 ◎医療センター医療業務課長山下泰司君)  議員おっしゃられるのは、夜間・休日、うちの医療事務をしておるのはニチイなんですが、夜間・休日につきましては職員がいませんので、大体の目安として外来につきましては1万円いただいて、後日清算という形にさせていただいております。 ◆7番(福田讓君)  その1万円というのはもう決まっているんですか。お金がなかったときはどうされるんですか。 ◎医療センター医療業務課長山下泰司君)  原則1万円ということにしておりますが、持ち合わせのない方につきましては、もうお持ちの額でいただいております。 ◆7番(福田讓君)  それで一応、話はできるんですね。 ◎医療センター医療業務課長山下泰司君)  その辺は御相談に応じさせていただきます。 ◆7番(福田讓君)  それは、今申し上げましたように、救急で走った、御家族が、友達が行って、財布なんか忘れていくときありますから。ほいで簡単な処置で終わってくると。そのあたりはやっぱり市民の方に、確かに私も言っています。未払金が多いというて。またそれもあるんですけれども、やっぱり本当に救急の方でしたらそういった処置もしていただきたいと思います。 さて、医療センターの独法化についてまた話が戻ってまいります。 今の中井院長は和歌山県立医大を出られた方ですが、昨年11月に御就任されました。それ以後、事務長、庶務課長、看護師長、医療業務課長等で、独立行政法人化という方の話がありますか。 ◎医療センター事務長(中前偉君)  私が向こうへ行きましてから、毎月、月にする院内の幹部会を開いておりますけれども、その中で独立行政法人化の話は出たことがございません。それと、これは私、行く前の話ですけれども、今の中井院長が、医師の減少などによってここ数年、経営的に厳しい状況が続いているので、法人化を考えるより、今はまずこの厳しい状況を回復させることが大事だというふうに言っておられると聞いています。 ◆7番(福田讓君)  ここに病院形態の比較表というのを以前にいただいたことあるんですけれども、昨今、濱田副議長が教育民生委員長のとき、福岡の156万人の都市へ独立行政法人化とのことについて研究に行かれたという御報告をいただいております。そこの中で、156万人というたら和歌山市が40万人弱でしょう。そこの院長はやはり医師の確保等がスムーズにできた関係上、独立行政法人化によって職員が倍に伸びたと。しかしながら、うまくいっておりますと。しかしながら、人口3万人足らずのところで、独立行政法人化にそういう形態を変えてもうまくいくとは限りませんという御報告を受けております。だから、事務長としては今の形態、赤字だ、赤字だというけれども、小谷総務部長、医療センターがあるということで、国の地方交付税交付金をどのぐらいいただいているんですか。 ◎総務部長(小谷充君)  病院のベッド数とか、救急の病床数等に応じて交付税をいただいておりまして、その中で一般会計のほうから毎年、病院の運営補助として交付金を交付させていただいているという状況でございます。 ◆7番(福田讓君)  だからそれは、平成28年度は幾らやったんですか。 ◎総務部長(小谷充君)  一般会計から病院運営補助といたしましては3億円です。あと、病院の建設に当たりましての起債の借りに対する補助といたしましては4億円余りというところでございます。 ◆7番(福田讓君)  だから大方7億円ですか。 ◎総務部長(小谷充君)  はい、7億円余りでございます。 ◆7番(福田讓君)  そこなんですよ。市民の方は、いろんな方からいろんな話が入ります。だからすぐに赤字だ、医療センターは赤字だ。でも実際、中身って小谷部長にお聞きしたとおりなんですよ。医療センターがあるから、その医療センターのために地方交付税交付金というのが来ていただいているんです。それをすぐに医療センターの会計に入れているわけじゃないんですよ。一旦、市の会計へ入っているんでしょう。そこから医療センターを設置したときの借金、返しているお金、そして交付税と入ってくるんでしょう。それをやっぱり私は市民の皆さんにも知っていただきたいんですよ。だから質問しているわけなんです。 赤字だ、赤字だって知らない市民の方は、人から聞いて医療センターの病院の先生の給料は高いんだ、看護師の給料が高いんだ、そういう話ばかり私は聞きますよ。しかし、医療センターのドクター、すなわち先生方は公務員ですね。県立医大からの出向ですから、県立医大の地方公務員のお給料でしょう。それを新宮へ来ていただいている間、新宮市がそれを賄っているんですね。どうですか。 ◎医療センター庶務課長佐藤尚久君)  医師の給与につきましては、医療センターで支払っております。 ◆7番(福田讓君)  医師の平均年収というのは、平均で結構ですけれども、年収幾らですか。大体で結構ですよ。 ◎医療センター庶務課長佐藤尚久君)  平成28年度の決算から推計した数字では、1人当たり約1,800万円程度でございます。 ◆7番(福田讓君)  一般の方から見れば、1,800万円といったらすごい大金だと思いますけれども、医者として、事務長も御存じですけれども、30年、35年前は個人情報ってなかったんですよね。だからこの県下で、特に紀南、高額所得者の方を全部紀南新聞へ載せていましたね。私の知っている方でしたら、地元の有名な浦木清十郎さんとか、あとほとんどがお医者さん。あれ見たときびっくりしましたけれども、当たり前ですけれども、所得税だけで8,000万円から9,000万円。それだけ払っているんでしょう、開業医の先生というのは。税金ですよ。今はどうか知りませんよ。あの当時、私が議員になりたてのころは大体8,000万円から9,000万円ですよ。所得税だけですよ。それだけ診療報酬でやっぱり運営ができるんでしょう。 しかし、医療センターは公務員ですから、それに比べたら医療センターの先生方は地方公務員ですから、月にしたら150万円です。新宮市の一番部長クラスでも、大体43万円程度だと私は思っています。しかし、医者になろうと思ったら、中学校、高校、死に物狂いで勉強しないと、それでも受からないんですよ。それだけのやはり医者に対して所得というのは、私は医療センターは普通だと思っています。一般の我々サラリーマンとか働いてるのと比べたら違いますけれども、そのかわり高校、中学、死に物狂いですよ、勉強して。人が遊んでいるときも勉強して、熊野川町の私の近所の方も、物すごい勉強して県立医大へ受かりました。それだけお医者さんというのは努力されているんですよ。 それは余談として、しかしお医者さんだからといって、前院長のように何でもかんでも経営もできるということは、権限は与えていないんですよ。そこを言っているわけなんです。経営権は、あくまでも現在は市長です。そして、市立医療センターを監視監督しているのは、我々議会なんです。今までも医療センターの中で、監査委員から厳しく言われましたね。薬の入札、医療機器の入札、ほとんどしていない。随意契約だと。やっと最近になってきて、今その割合はどんなんですか、入札は。100とすれば、そのうち相見積もりと入札で何%ですか。 ◎医療センター庶務課長佐藤尚久君)  80万円以上の医療機器につきましては、全て入札に付しております。 ◆7番(福田讓君)  そうじゃないんですよ。入札した金額が相見積もりでやったのと何%ぐらいあるんですかと聞いておるんです。平成28年度でどれだけあったんですかと聞いている。金額じゃないんです。パーセントを聞いているんですよ。わからんか。意味わからんか。医療機器とか医薬品を入札で買った割合、随意契約でやった割合、何%あるんですかと聞いているんです。 ◎医療センター庶務課長佐藤尚久君)  申しわけございません。パーセントにつきましてはちょっと手もとに持っておりませんが、医療機器につきましては先ほど申し上げたようなことで、原則、入札いたしております。医薬品につきましては、全て随意契約で契約いたしております。 ◆7番(福田讓君)  いや、だから割合は何%かと聞いているんですよ。わからんか。 ◎医療センター事務長(中前偉君)  ちょっと今手もとに資料がないんですけれども、80万円以上は入札に付しておりますので、大型機器についてはほぼ入札の割合が高いというふうに言えると思います。 ◆7番(福田讓君)  80万円以上がするのか、ほいだら。全部やっていますか、平成28年度。80万円以下の医薬品なんてどういうことですか。 ◎医療センター事務長(中前偉君)  医薬品については、随意契約でやらせていただいております。機器については、今、庶務課長から答弁のあったようにやっていますけれども、不調に終わりまして、結果として随意契約になるというケースはございます。 ◆7番(福田讓君)  その医薬品というのはたくさんあるでしょう、院内で使うの。一括して大体、先生方からの要望があって、がんに使う、脳梗塞に使うとあるでしょう。それ、するたびに、するたびに入札しているんですか、じゃあ。80万円以下に抑えるのか。 ◎医療センター庶務課長佐藤尚久君)  医薬品につきましては、品目あるいは規格に応じて単価契約をいたしております。平成28年度につきましては、医薬品の見積もりを依頼した品目は1,949品目ということになっております。 ◆7番(福田讓君)  わかりました。また詳しくは、決算、9月21日にありますから、そこのときに聞かせていただきたいと思います。 今、議長、1時間の休憩まで何分ありますか。 ○副議長(濱田雅美君)  あと10分です。 ◆7番(福田讓君)  1時間の休憩まで。 ○副議長(濱田雅美君)  はい。 ◆7番(福田讓君)  わかりました。では、続けさせていただきます。 ここに、地方独立行政法人化にすればこれだけのメリットがあるという、こういう報告書を以前にいただいているんですよ。いわゆる地方独立行政法人、すなわち理事長に全て権限を与える。議会の監視は届かないところに持っていく。そういうことを前提として、経営の責任と権限が明白になる。これ、今では明白になっていないか。今、あなた方が一生懸命、山下課長や佐藤庶務課長が一生懸命しているのが、全然権限が明白になっていないんですか、今の状態では。ちょっとお答えくださいよ。 機動性、弾力性が格段に向上します、これまでの地方自治法、地方公務員法などによる縛りがない、市長や議会の事前関与が統制が極力廃止され、理事長の自己責任で運営できるとはっきり書いているんですよ、こないして。ということは、理事長を選ぶのは市長なんですよ。市長が1回、仮にAさんという方を選んでしまったら、市長は4年ごとに選挙あります。そして、その理事長が副理事長を選任して、理事も選任できるんですよ。我がの思う状態になるのが独立行政法人化じゃないですか。おまけに経営が赤字になれば、市へ負担を求めよ。こんなうまい話ありますか、独立行政法人化というのは。ここに書いていますよ。どうですか。お答えくださいよ。 ◎医療センター事務長(中前偉君)  議員おっしゃられている分はあくまでも一般論でありまして、国が示す新ガイドラインにもそういうふうな記載がございます。ただ、先ほども申し上げましたけれども、そこら辺は裏表がありますので、それらが弊害で、議員おっしゃられたように、事件が起きた病院というのも承知しております。 ◆7番(福田讓君)  だから要するに、前院長が考えていたことは、市長の権限をとってしまって、議会の監視権限をとるということなんですよ。我々は市民から選ばれた選良であって、その権限がなくなる。こんなばかげたことを私は絶対に認められないと思っているんです。だから3年6カ月やっているんです。おまけに透明性、経営状況などは、公表、報告する義務が当たり前だと。こんな報告するの当たり前。そして、ここが一番みそなんですよ。それを評価する外部団体をつくると。外部団体、議会が選任するんですか。誰が選任するんですか。議会の目は届かない、評価委員をつくる、評価委員って全然関係ない人でしょう。こういうことをやろうとしているのが独立行政法人化です。書いとるじゃないですか、ここへ。 こんなことで、私ずっとこれ読みやっても、何回読んでも本当に憤りになってきますよ。悪い言葉ですと思うつぼですわ。まして評価委員なんて、誰選んでどこの人が来るかわからない。議会はイエスかノーしか言えないんですよ。議会の議決を求めてきたときは、もう遅いんですよ。そういう格好でやろうとしているんです。 地方独立行政法人になると民間病院になって、市民の治療はできるんですかと書いていますけれども、市立病院としてこれまでどおり公的な役割を果たし、市民に必要な医療を提供しますと。当たり前ですよ、こんなこと。 職員の方は一旦退職となって、この間若い職員言っていましたよ。福田議員、私は一旦退職になって、給料は下げられるばかりだし上がるはずないと。なぜですか。今、少子高齢化でしょう。同僚議員が午前中に質問したとき、そう言っていましたでしょう、答えで。人が少なくなっている。どうして収益上げるんですか。独立行政法人化にして収益上がるか。それならば、まず診療報酬を上げる方法を考えなあかんじゃないですか。いかにしてジェネリックを使う、そして診療報酬が高い診療を行う。一つは地域包括ケア病棟ができたんでしょう、今度、6階に。それによって収益が少し上がっているんじゃないですか。というのは、国が包括ケアをやれということなんで、それによって診療報酬が上がっているんでしょう。ことしはどれほど上がっているんですか、それで。 ◎医療センター庶務課長佐藤尚久君)  入院収益につきましては、7月末現在ですけれども、平成28年度よりも6,000万円ほどプラスになっております。 ◆7番(福田讓君)  それだけ今、医療センターも、少しでも経営を安定化に向けて頑張っているじゃないですか。だから独立行政法人化にして経営がよくなるんでしたら、そのメリットを言ってくださいよ。どうするんですか。どこでどうするんですか。収益というのは決まっているじゃないですか。すなわち合理化でしょう。18の診療科目を減らして、もうかるところだけ診療科目をふやす。もうからないところは減ると。そしたら、新宮圏内におる市民の方々や近隣町村の方は、遠くの病院まで行かなければならない。それを守っていくのが、市立病院の公平公正にして市民の皆さんの命を守るのが使命じゃないですか。独立行政法人化というのは、営利を目的とすることだけじゃないかと私は考えております。どうでしょうか。お答えください。 ◎医療センター庶務課長佐藤尚久君)  独立行政法人化につきましても、決して公立病院でなくなるということではありません。営利を目的とするということではないと思いますけれども、そういうことも含めまして、先ほど事務長、答弁いたしましたとおり、今後メリット、デメリットいろいろあろうかと思いますので、研究していきたいというふうに考えております。 ◆7番(福田讓君)  あんたら研究していきたいって、以前はそうじゃなかったんですよね。前院長から始まって、これを進めると言うていた。そして3年6カ月、私はこの問題にしてずっと追求してきました。そしたら、今になって今度は考えると。 一応、休憩お願いします。 ○副議長(濱田雅美君)  質問中ですが、15分間程度休憩いたします。 △休憩 午後3時20分--------------------------------------- △再開 午後3時35分 ○議長(屋敷満雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 7番、福田議員。 ◆7番(福田讓君) (質問席) 残り30分、一般質問をさせていただきます。 独立行政法人化に、いわゆる民営化に対する私の市長並びに執行者に対する質問等をさせていただいておりますが、まず、医療センターは市民に愛されて信頼され、そしてそこで働いていただいている方が優しく患者様に寄り添う、そういう病院であっていただきたいんです。医療センターの批判を市民から受けることが一番つらいんです、私にとっては。それはなぜでしょうか。私は、やはり市議会議員という立場をさせていただいて、市民から皆さんからいろんな苦情を言っていただいたら結構です。ただし、医療センターの現状を知っていただきたいということがあって、私はずっと一般質問をさせていただいているわけでございます。 医療センターは、市民の財産であって、市民の命を守るための病院でございます。先ほど冒頭に申し上げましたとおり、24時間365日休むことはありません。目前に迫っていると言われています南海トラフの巨大地震に対しても、常に職員の皆さんやドクターはDMATですか、そしてそういった常に市民の命を守るために訓練されています。やはり私は、医療は人間のとりでだと思っています。 医療崩壊すなわち医療費がかさむ国においても、消費税を上げて、その消費税を医療に回すと言っておりますが、私、昨今、日経新聞をずっと見ていまして、特集を見ておりました。日本の国というのは皆保険すなわち皆さん保険に入っております。どこへ行っても救急車が来てくれる、そしてお医者さんに治していただけるという国は、日本がもう世界最高だと書いておりました。そのとおりだと思います。やはり一人一人が高齢になられても健康な方もいらっしゃるし、健康年齢というのは大体74歳と聞いております。一人一人が病気にならないように自分で自分を管理して、そして健康であっていただきたい。 しかし、どういう病気があるかもわかりません。今は大きながんという病気、これもいずれ消滅されるだろうという医学の進歩もありますが、やはり地域の医療にとって、医療センターが頼りなんです。串本町から十津川村、そして熊野市まで、10万人の方を受け入れて、なおかつ、けさの質問で、なかなか他町村からの援助が受けられないと。串本町だって救急病院がありますしね。大変なんですよ。それは、私は十分了解しております。 しかし、市民にとって、あの病院がいつまでも愛される病院であっていただきたい。私は、すなわち法人化、すなわち民間となったら、理事長が権限を握ってしまったら、それをチェックする人間がなくなると。だから危惧して、ずっと言ってきたわけです。 市民から選ばれた我々議会が、それをチェックしながら、そして働いていただける、24時間働いているんです、3交代です看護師なんか。普通の病院でしたら8時半から6時半ぐらいじゃないですか。だから、夜働く方の、今、医療センターは看護師が不足していまして募集しているらしいですね。なかなか夜勤で働く看護師の御苦労というのは、私は想像を絶しております。妻が2年ほど大病をしたとき、私も付き添いでおりました。そのときの看護師の本当の働きぐあい。あの方ら、何と言っていました。12時で帰るんですけれども、救急患者が来たんですよ、医療センターで。そしたら、もうそのまま一生懸命やっている。私はこう言ったんです。「時間外つけるようになさいよ」と言うても、「そんなことありません。私たちは人を助けるために働いているんで」と言われた。その言葉が本当に耳に残った。事務方じゃないんです。人の命を助ける場所ですから、その方々が本当に安心して働いていただける、そういう病院であっていただきたい。そのために、私はずっとこれをやってきたんです。 前院長のように、それが独立行政法人化、民営化すればいいんだという、そういう考えを真っ向から反対してやってきました。一番早いのは、当時の院長にここへ来ていただいて、一般質問を聞いていただいたらよろしかったんですけれども、院長は忙しい方ですから、ここへ出席もしていただけませんでしたが、それは仕方がないと思いますが。院長も変わりまして、新しい中井院長のもとで、新しい中前事務長のもと、しっかりとやはり医療のことに関しては、まず、収入を上げること、すなわち診療報酬ですね、それしかないでしょう。 しかし、それも限界があると思いますよ。2年に1回の中央社会保険医療協議会が個人病院に対する、また、中核病院に対する診療報酬の変更がありますね。それによって、平成23年、平成24年は黒字になっているんです、当然ですね。だから、それも含めて、私は、独立行政法人化に対しては厳しく見つめて問いただしていきます。それは、別に、中前事務長や佐藤庶務課長、山下課長に対するあれですよ。あなた方は一生懸命働いていますよ。しかし、経営に関しても、我々も考えを持っています。院長のお考えだけで、今まで進んできたようなことは、私は許すことはできないと思います。 今回の院長は温厚な方であって、まして、一番お世話になっている県立医大の方ですから、市長も、以前から私は中井院長に、前院長はもう定年を過ぎているのにやめてもらいなさい、早く中井院長にかえてくださいと言っても、なかなか退職していただけなかった。中井院長も62歳を超えているんですよ。気さくな方ですし、頑張っていただきたいと思います。 今後とも、医療センターに関しては、一般質問を続けてまいります。まず、そこあたり、よろしくね、新事務長、あなたも新しくなったんですから、今までのことを踏襲することはないですよ。あなたはあなたの考えで、医療センターがよくなることを考えてやっていただきたいと思います。どうですか。 ◎医療センター事務長(中前偉君)  ありがとうございます。医療スタッフとのコミュニケーションをとりながら、言うべきことは言いながら進めていきたいと思いますが、独立行政法人に関しましては、改革プランの締めのくだりのとおりでございますので、今後とも研究はしてまいりますが、市立病院でありますので、救急医療などの医療圏における不採算医療を担い続けることができる体制の維持が前提であります。しっかりとやっていきたいと思います。     (発言する者あり) ◆7番(福田讓君)  新事務長、先ほども申しましたけれども、今まで長いこと医療センターで勤められた方じゃないので、思い切った考えで、いい方向にいろんな考えを出していただきたいと思う。まして、今、大西議員がおっしゃったように、彼、今、地域医療・介護対策特別委員会の委員長をしていますから、そこで、いろんな今後とも細かい話はできると思いますので、よろしくお願いします。 以上で、この項を終わります。 続いて、学校教育について、市長にお伺いします。20分しかありませんが。 私はね、市長、今の新宮市の教育、市長は、私の一般質問の中で2年前ですか、幼稚園に英会話教育を導入したらどうですかということで、市長は研究されて導入してくれましたね。現在、どうですか。 ◎市長(田岡実千年君)  私が報告受けておりますのは、有意義な取り組みになっているというふうに把握しております。 ◆7番(福田讓君)  あのね、市長、学校教育というのは、今、小中学校の熊野川小学校、中学校、緑丘中学校、城南中学校、そして光洋中学校とか三輪崎小学校がありますけれども、そこで勤務されている先生方というのは地方公務員ですね、県職員ですね。ところが教育委員会は新宮市が仕切っているわけなんです。大阪市なんかは、大阪市が教員を採用するんですね、大きなまちは。うちは違うんです。教員の方は県の職員の身分なんです。そして、そこを取り仕切っているのが教育委員会です。 だから、私は学校教育、普通の、今は土日がお休みですね。それをもっと有効に利用して、新宮市が、私の夢というんですか、佐藤春夫先生から中上健次先生まで、こんな文化人を輩出しているんです。そして、観光と歴史、外国人が今どんどん入ってきています。 私は、先日のテレビで、岡山県のある市で、子供が外国人に英会話で案内しているんです。私は、新宮市が、隣の紀宝町、那智勝浦町、太地町、串本町とありますけれども、勉強の能力を、学力を上げようとすれば、同じことをしたら同じなんです。他町村のやること同じようなことをしていたら絶対上がりません。新宮市が独自の学校教育をしなければ上がらないと思います。それは、子供のお父さん・お母さんのDNAを引いてできる子もあれば、IQが高い人もおるけれども、全体的にやっぱり新宮市がもっと教育にお金を使っていただきたいんです。土曜日だって休みでしょう。だったら、土曜日でも、そういった市が教育にお金を使っていただいて、市が独自で学校の先生を採用して、市ですよ、県のじゃないですよ。それやったら、すごく、私は、親御さんも土曜日、部活動もあるでしょう。そのあたり、市長はどのように考えているんですか、学力を上げるために。 ◎市長(田岡実千年君)  学力向上のために、市が単独で教員も雇っておりまして、私、8年前に就任してから、数名ほど、そこをふやして、きめ細かな指導というところで、学力の向上を目指しているところでございます。 ◆7番(福田讓君)  それで、市長、私が申し上げるのは、これだけ外国人の方が観光に来るんです。やはり中学校を卒業、3年生のクラスになったら、大体の方が英会話が話せると。新宮市のまちの中学3年クラスになったら、一般の外国人に対して観光案内もできるぐらいの英会話のレベルを上げてほしいんです。これから英会話は国際会話ですから。市長、それ、やる気はないですか。 ◎市長(田岡実千年君)  なかなか今すぐ、即答するのは難しいことではありますが、ただ、英会話を身につけるというのは、これから大変大事だというふうには思っております。将来、特に英会話ができると、就職の幅も格段に広がると思いまして、そういったところで、昨年から幼稚園から、保育園から英会話に親しむという取り組みを始めているところでございます。 ◆7番(福田讓君)  これは私の考えですから一般質問は。それを市長にぶつけているわけですから。私は、土曜日、部活にしたい方もいらっしゃいますね、運動もしたい方もいらっしゃるけれども、だからこそ、土曜日の午前午後でも、それだけの新宮市がお金を出して、英会話の、たった3時間、それでも、やはりそれが1年間通すと、3年間通すと、すごいことじゃないですか。 勉強というのは、そんなに上がりません。あのね、大学へ受かるのに、大体、高校の1年後半から伸びる子はぐっと伸びます。それと同じなんです。短期でぐっと伸びるんです。だから、他町村がしないことを新宮市でやってほしいんです。だから、市長に訴えておるんです。他の紀宝町や那智勝浦町や串本町なんか関係ないんです、私に言わせたら。新宮市が一番になったらいいんです、学力が。そうでしょう。 だから、新宮市へ行けばいろんな学力が学べる。特に英会話を学べる。これから、育っていくお子さんたちはもう国際派です。新宮市へ行ってよかったな。新宮市だと別個の勉強方法やっていただける。それだけでも新宮市の魅力じゃないですか。他町村と同じことをしていたら、何にも進まないですよ。 私、市長にしか訴えていけないんですよ。私、市長やったらやりますよ。はっきり予算つけますよ。しかし、私は議員ですから、市長にしか言えないんです。あなたが権力者なんです。 誰でも、市長、ここにおられる方はみんな優秀な方ですから、市長に立候補したいんですよ。している方もいらっしゃいますけれども、しかし、1万票とらなあかん。それだけのすごい努力が要るんです。市民の信頼、市民の票をもらわなければ出られないです。ここにおられる議員の皆さんも、市議会議員になった以上は最終は市長を目指すのは当然です。しかし、自分にも能力、それがあるんです。あなたはそれだけの能力があったから市長になったんでしょう。そうでしょう。笑顔と言っていますが、市長は本当に心優しい人だと思っています。だから、あなたはそれで当選したんでしょう。8年前に県政の重鎮とか、すばらしい方を撃破したんでしょう。 だから、私は市長にしか物を言えないんです。私にお金をくれて、議員一人一人に1億円ずつ予算を与えてくれたら、私はその金を使いますよ。しかし、あなたが権力者なんです。あなたが185億円の予算を執行する立場なんです。一つの権力者です。だから、一般質問で市長に対して物を言っているんです。演説じゃないんです。それは演説で、我がのことばっかり言うのは。市長を動かさなあかんのです。だから、議員は大変なんです。それを市民の方にわかってほしいんです。権力者は市長、我々は市長を監視する権限を持っている。決定権は、この17名が決めます。しかし、権力者はあなたなんです。その権力者に、ここにおられる17人の方も皆、力があっても、やはり選挙で勝たなければだめじゃないですか。民主的じゃないですか。だから、田岡市長は幸せですね、私からしたら。そう思います。それは余談として。いろんな人からの意見もあったので。 だから、残り12分、市長、ぜひ子供たちに夢を与えてください。子供たちがこれから育って、日本の将来、私の根本は、教育が基本だと思っています。だから、新宮市独自の教育によって、佐藤春夫先生から中上健次先生まで文化人を輩出しているんです。歴史のまちなんです。あとは教育を。 そして、その教育によっても、高いレベルについていけない方もいらっしゃるでしょう。それはそれで、一緒に下の方にも、ぐっとやっぱり温かい熱い教育を与えて、できる子は伸ばしてあげてやってほしいんです。やはり新宮市というところはすばらしいとこやなと。あれだけ子供たちが、中学校のレベルになったら英会話できる。すごい子供たちにとって武器じゃないですか。 いや、教育長はいいんです。これはもう市長、政治ですから。だから、市長にしか言えないんです。教育長は市長から任命された方なんで、あなたが権力者や。だから、市長の考えを私は訴えて。市長はしませんと言われたら、もうできないでしょう。だから、市長もお子さんも、美しいお嬢さんをお持ちですし、やはりお子様の気持ちをわかる方でありますから、子供たちが新宮市で育って、高校、大学へ行ったときに、東京、大阪、名古屋、恐らく出ていくでしょう。地元に大学ないですからね。そういったときに、英会話がすごい力になるんですよ。だから、数学もいい、国語もいい、それも立派です。しかし、これからは国際的なのは、やっぱり英会話によって、海外にも行ける、そして国際的な企業につける。 理数系と文系あるでしょう。御存じでしょう。理数系の方は大体、私はどっちかいうたら文系なんですけれども。でも英会話って覚えたらいいんでしょう。何でかと言うたら、小学生とも我々、市長お話しできるでしょう、「お嬢ちゃん」って言うて、「こんにちは」とか、そうですね。英会話簡単なんですよ。しかし、それを小さいうちから育ててあげれば、どれだけ子供にとって、親御さんにとってうれしいことか、わかっていただけますでしょうか。新宮市独自の教育、すなわち英会話教育を、やっぱり徹底的にやっていただきたい。私は、本当に新宮市がまた一段とグレードアップして、歴史のまち、文化のまち、そして、教育のまちになるんじゃないですか。 市長もそのあたり考えていただいて、これからの市政、子供たちが本当に新宮で学んでよかったと、新宮市で住んでよかったと、そういう子供たちに将来を託せる英会話教育を。極端に言うたら、私、県下一になってほしいぐらい気持ちを持っています。それは、市長が教育長と話をしながら、やっぱり私の考えですね。今、横から、おまえ、市長になれと言われていましたけれども、私、市長やったら絶対しますよ、私、思っていますから。でも、市長は市長の考えですから。田岡市長の考えがあるから。田岡市長に訴えているわけなんですよ、我々は。権力者ですよ。市長、そのあたり、新宮が文化ではもう有名なまち、歴史でも有名なまちですから、あと教育でも県下一になるぐらいの、やっぱり英会話教育を身につけてあげてやっていただきたい。どうですか。 ◎市長(田岡実千年君)  ありがとうございます。私も、議員と同じで、ぜひ新宮の子供たちには英会話を身につけていただきたいと思います。 新宮市、アメリカの西海岸のサンタクルーズと、もう40年以上にわたって姉妹都市で、毎年濃厚なおつき合いもさせていただいておるところでありまして、また観光客も最近アメリカのほうからもふえているということで、やはりそういったところも考えても、ぜひ、今、議員が御提案いただいたことに関しましては、しっかりと研究してまいりたいと思います。 ◆7番(福田讓君)  ありがとうございます。もう少し残っていますから。 市長、秋田県に国際教養大学ってあるの御存じだと思います。今、創立して10年です。公立です。そこはもう新聞でも週刊誌でも有名になって、英会話が話せない子はもう全部退学です。全て英語なんです。そこの就職率というのはすごいんですよね。もう国際的な会社ばっかり就職されています。私の友達のお子さんも行っています。それほどやっぱり、これから教育、特に教育の中で英会話、重点的にやっていただきたいと。 また、そして市長、最後に10月22日市長選挙です。市長は8年間、市の行政を担当されました。いろんなお言葉、そして市長に対する厳しい意見もあると思います。でもね、市長が信じるところを、やはりあなたのいいところは、私、温厚なとこなんです。人の話をよく聞きますよ。だから、あなたはほとんど、あれでしょう、市民の声を聞くために、ワークショップとかいろんなこと聞いているでしょう。私が市長でしたら、大体、自分の考えをまず議会に諮って、先決めますけれども、あなたの場合は、どっちかいうたら民主的にやっていますね。いろんな階層の意見を聞きながら、そうじゃないですか。そうでしょう。 だから、それが市長が逆にいうたら、市長は決断力が足りんやないかとか、批判を受けるんですよ。私が市長だったら、私は自分で決めて、そして議会へ諮って、もう先。あとから皆さんの意見を聞きますけれども、市長は先に聞きます。どっちかいうたら、ワークショップとかで一般の市民の方の代表者のをよく聞いています。そこの違いじゃないですか。 残り、もう1カ月ありませんけれども、健康に気をつけられて頑張っていただくよう申し上げまして、一般質問を終わります。ありがとうございました。--------------------------------------- △延会について ○議長(屋敷満雄君)  お諮りいたします。 本日はこの程度をもって延会したいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(屋敷満雄君)  御異議なしと認めます。 よって、本日はこれをもって延会とすることに決定いたしました。 あすは午前10時から会議を開きます。 本日は御苦労さまでございました。 △延会 午後4時03分...